「こんなときだからこそ、高校でコンサートをする」

 今日は、生徒の自宅と学校を同時双方向にむすぶZoomホームルームで、特別企画をおこないました。シンガーソングライター、音楽ライフプロデューサーの小田ルイさんが、蘇南高校の生徒たちに温かなメッセージと曲を贈ってくださり、そのYouTube動画を配信する形で「オンライン・コンサート」が実現できたのです。小田ルイさんの語りと音楽が、生徒の皆さんの「前に進む勇気」をやさしく後押ししてくれました。

 ルイ君(親しみを込めてこう呼ばせてもらいます)は、安曇野市の出身で14歳から作曲活動を始め、16歳でYAMAHA音楽振興会主催のコンテストに長野県代表で出場し、CDデビューを果たします。以来、計10枚のCDをリリースし、200曲以上を作曲してきました。大学卒業後に芸能プロダクションに所属して活躍しますが、「歌が歌えなくなり」一時期、音楽活動から遠ざかります。しかし5年前から音楽活動を再開し、コンサート活動やテレビ出演、音楽ライフプロデューサーの活動など、多彩な活躍を重ねています。

 一昨年、私はルイ君のライブを聴きに、生まれて初めて渋谷駅前のライブハウスに行きました。ライブのあいだじゅうずっと、ルイ君の歌声に私は胸がいっぱいになり、こんなふうに人を感動させられるルイ君は、何てすごい人なんだろうと、昔の教え子が、自分にとってあこがれの存在になったのでした。

 今のルイ君がどれだけ多忙をきわめているかを私はよく知っています。そのようななかでルイ君は、試行錯誤を重ね、心を込めて今回の動画を作ってくれました。昨日の早朝、ルイ君から動画ができたというメッセージが私のスマホに入りました。そして昨晩、さらに手直しをしてくれて、この動画が完成したのです。

 生徒の皆さんが、いつでも音楽を聴けるように、URLを貼っておきます。HRのときにはZoomの限界で画面・音声がどうしても視聴しにくい面がありました。もう一度ルイ君の静謐な曲にふれてください。YouTubeの画面には、あらためて蘇南高校の生徒の皆さんへのメッセージが書き込まれています。

https://youtu.be/Dhie7vcpixs

 もうひとつ、ルイ君の今取り組んでいる活動を紹介します。このみんなが苦しい時期に、みんなの力になれるよう、みんなで「We are the World」の日本語版を歌うという企画に取り組んでいます。「蘇南高校の生徒さんも一緒に歌ってみたいという人は歓迎しますよ」と、ルイ君からメッセージをいただいています。応募の仕方もYouTubeの画面にありますから、是非、おそれずにチャレンジしてほしいです。

 是非、ルイ君の他の曲も聴いてみてくださいね。そしてルイ君の曲を聴いて感じたこと、考えたことを、是非、ルイ君に伝えてください。(YouTubeの画面に伝え方も書いてあります。あるいは私にメモやメッセージを託してもらえば、必ず本人に伝えます。)

 最後に、小田ルイさん、本当に、本当にありがとう! 

「こんなときだからこそ、高校でコンサートをする」