「再びのブリコラージュをします」
安倍首相が「緊急事態宣言」を日本全国に拡大する方針をかためました。
これを受けて、本校の予定していた第2登校日については、家庭学習の課題の内容も含めて、明日、あらためてお伝えします。
このようなときですが、あえて、今日一日、蘇南高校の教職員がどのように生きていたかを報告させてください。
今日は、朝からずっと、自宅にいざるをえない生徒の皆さんを蘇南高校が支援する指導体制を、グレードアップさせる準備を全職員で行ってきました。
高校の一日の日課の中で、どの時間が一番大切なのかということは、人によって異なるでしょう。しかし、今の状況においては、一番大切なのはホームルームであると私たちは考えました。担任が、クラス全員が揃っているかを確認して、話しかけること。そしてクラスメートどうしが語り合うこと。ときに、たわいもない雑談に笑うこと。こうした「対話」が高校生活のすべての土台です。
昨日、ひとつのクラスでスマホを使ったオンラインのホームルームを試行してみました。登校できない中津川の生徒とクラスを結んだのです。慣れるまでにはとまどいがあるかもしれませんが、高校生活の土台を守っていくために、私たちはオンライン・ホームルームを全校で実施することにしました。
あわせて、パソコンやスマホを利用したオンライン学習を取り入れることにしました。今、日本全国でオンライン学習が試みられています。オンライン学習によって、勉強はやりやすくなるでしょう。しかしオンライン学習は決して万能ではありません。ついていけない人、飽きてくる人、なじめない人もでてくるかもしれません。ゆえにフォローアップ体制が必要です。
今日は、朝から晩まで先生方はめいっぱい動き回り、新しい指導体制の準備に汗を流していました。こうした新しいオンライン・ホームルームなどについて、第2登校日で生徒の皆さんと準備しようと思っていたのです。(もちろん登校できない中津川の生徒の皆さんにどう伝えるかについても、新たな工夫を考えていました。)
そんな第2登校日について、「緊急事態宣言」という新たな事態を受けて、考え直していかなければなりません。私たち教職員が、「ブリコラージュ」(目の前の課題に自分の知識と経験を総動員して乗り越えること)をするときです。
しっかり考えて、明日には皆さんにお伝えしますので、少しお待ちください。