「生徒の声が廊下に響き渡る」
約ひと月ぶりの分散登校は、1年生対象でした。
朝から生徒たちの元気な声が廊下に響きます。「これが学校だよねえ」と、私も事務室で職員の皆さんと語り合いました。
1年生は、せっかく本校に入学したのに、1週間にも満たないまま、休校に入ってしまいました。本当にみんな久しぶりなのです。
岐阜県中津川市から通学している皆さんは、4月の分散登校のときにも出席停止になっていました。しかし岐阜県の特別警戒都道府県の指定は解除されています。岐阜県では新規感染者がずっと出ていません。
今日、1年生みんなが顔を合わせることができて、本当に良かったです。
十分に予想されていたことではあるのですが、友人との再会に歓声をあげて思わず近づいてしまう風景が、あちらこちらで展開します。「そこ、近づかないように。そこ、離れなさい。」などと警告することはしませんでしたが、マスクの全員着用と授業の「市松模様」座席を徹底しました。
実は、そもそも本校は小規模校なので、「市松模様」にせずとも普通の座席配置で、余裕で1メートル数十センチ以上、前後左右の間隔をとることが可能です。「市松模様」にすると淋しすぎるかもしれません。
また、来週の分散登校は「授業日」となり、お昼をはさみます。昼食については、生徒同士の間隔をとることを、今日よりも徹底しなければならないだろうと今日の臨時職員会で話し合いました。マスクを外して、机を合わせて、対面で大笑いしながらお弁当を食べるのが、高校のランチ風景ですが、さすがにそれは今の時代、感染症に対して無防備すぎます。
「新しい生活様式」に生徒も教員も慣れていかねばなりません。ちなみに本校の職員室は、先生同士の机が、スーパーのレジのようなビニールで区切られています。また、1年生が下校した後、先生たちは汗を流して校舎の隅々の消毒を行っています。
そこで次の課題は、①6月以降の学校の登校のあり方、②文化祭・夏休みなどの年間行事予定の変更、③夏休み前のテスト(成績評価)のあり方、④生徒会・部活動の再開、などになってきます。今日の臨時職員会では、その骨格を検討しました。なるべく早いうちに、皆さんに示せるようにしたいと考えています。