「コロナ時代の演劇をつくる」

蘇南高等学校長

2021年01月24日 20:05

 実は、私は、教諭時代に長く演劇部を指導してきたので、現在、長野県高等学校演劇連盟の会長をつとめています。部活動の会長はあて職が多い中で、珍しい専門の会長なのかもしれません。

 昨年の3月に会長を依頼され、すぐにコロナ時代にも演劇部の活動を続けられるよう、全県の演劇の統一ルールを先生方と作りました。
 題して「コロナ時代の演劇」。前代未聞のルールだと思いますが、「役者同士がふれあわない」「役者はどんなときでも1m以上離れる」「役者は基本前を向いてしゃべる」「向き合ってしゃべるときには2m以上離れる」などの細かなルールです。

 さらにこのルールでもすぐれた芝居ができるのだというプロモーションビデオを、全県の顧問の先生方と力を合わせて作りました。シェイクスピアの「ハムレット」をこのルールで上演したのです。もちろん私も役者として登場。ノリノリです。(ハムレットの父親の亡霊として登場。下の写真を見ると、亡霊というより「相棒」に出てくる犯人のよう…。)
 地区大会、県大会(オンライン大会)すべてこのルールでやりました。

 今日、関東大会がオンラインで開催されたのですが、わが長野県代表の松本県ケ丘高校が最優秀賞、松本美須々ケ丘高校が優秀賞に輝きました。私たちの「コロナ時代の演劇」が高い評価を得たのです。何と嬉しいことでしょう。
 やった!