「日義の南宮神社の氷瀑に立ち寄る」
この時期は、次年度の準備のために様々な種類の校長会が開かれます。長野市で開催されることが多いので、そのたびに片道約3時間半(!)をかけて自動車を走らせます。塩尻ICで長野道に入るわけですが、そこまでの間に必ず小休憩をとることにしています。
本校の生徒は、北は木祖村や木曽町開田高原から通っていますから、それぞれの「ふるさと」にはどんな美しい風景があるだろうかという興味をもって、あちこちを眺めるのです。生徒と会話するときに、「君のふるさとの〇〇は素敵なところだね」という話題を出すための取材です。
今日は、木曽町日義の宮越(みやのこし)の国道脇にある「南宮神社」で小休憩をとりました。
木曽義仲が崇敬したと言われる神社で、宮越村の産土神でもあります。この時期は、社殿の裏手の「旭の瀧」が凍りついて見事な氷瀑になっているという話を聞いていました。
参道を進んでみると、「おおっ」と思わず声をあげてしまいます。幾重にも重なり合ったつららのカーテンの上から勢いよく滝が流れ落ちているさまが、なかなかの壮観! 実は、この滝は、嘉永年間に開削された農業用水が神社裏の岩山に隧道を作って流れていることからもたらされたもので、「信州の農業遺産」なのでした。
国道を走っていても気づかないのに、ちょっと脇の駐車場に停まるだけで、この風景が味わえます。
夜はライトアップがされるというので、帰路にもう一度立ち寄ることを楽しみにしていたのですが、今晩は本降りの雨になってしまいました。
昼間、見ておいてよかった…と、まさに幸運に感謝した節分前の一日でした。