「南信州に桜が咲き始める」
我が家から自動車で1時間10分ほど走ると、愛知県との県境近くの天龍村小沢地区に至ります。天竜川にのぞむ険しい斜面に伊那小沢という無人駅があり、付近に数軒の民家がまばらに佇んでいます。いつ行っても頭上を鳶がピイヒョロロと鳴きながら飛んでいます。
長野県で一番早い桜がいつもここです。カンザクラという特別な桜がプラットフォームの傍らに美しい花を咲かせるのです。ちょうど満開の見ごろになっており、青空の下で桜をゆっくり楽しみました。
途中、3時間に一本しか来ない飯田線の列車がやってきて、とても珍しいものに出会えたような感動とともに列車も撮影します。
人が簡単に来られるような場所ではないので、人ごみになるはずもなく、お花見を満喫しました。往復のドライブでは、「あそこポツンだな」「ここも十分ポツンだ」と勝手に某TV番組のディレクターになった気分でつぶやいていました。
南木曽も素晴らしいですが、わが南信州もいいところです。