「どんな教員になりたいのか」
火曜日というのは、新規に採用された教員が総合教育センターに集まって「初任者研修」を受ける日です。実は、私は33年前にこの制度が始まったときの第一期生でした。
今日がキックオフの研修だったのに、長野県内のコロナ拡大にともない中止となり、各自の学校で校長と研修課題について考えるようにという通知がありました。本校の3名の新規採用教員の先生方と午後いっぱい、色んなことを語り合いました。
最後に考えた問いが、「どんな教員になりたいのか」でした。一人一人がそれを発表して、聞き手がそれに対して質問や感想を述べていく。発表を対話につなげることで、互いの胸にある理想がさらに深まることを目指しました。
この対話はとっても私の胸をうちました。教師のスタートラインに立った彼らの「未来への意欲」はどれも本質的であり、それを追い求めることを応援することが自分の責任だと改めて思ったのでした。
「で、校長先生は、どんな教員になりたかったのですか?」という問いがありました。
33年前、日本の世界史教育をこの手で変革するという無鉄砲な目標をかかげて教員になったのですが、その夢は今も追いかけています。3分の1世紀の試行錯誤は、まだまだ続きます。