「文化祭のあとの景色を楽しみにしたい」
私はなるべく校長室で生徒と対話をしています。
校長室に最も訪れる回数の多いのは、生徒会長の澤渡さんです。あらためて彼に、今年の蘇峡祭にかける思いについて聞いてみました。
澤渡さん
「今年の蘇峡祭のテーマは『Link』です。生徒会のテーマが『Family』なので、そのつながりをつくる機会が文化祭なのだという着想です。生徒同士のつながり、生徒と先生のつながり、生徒と地域の皆さんのつながり…色んなつながりを創っていきたい。
例えば、体育祭などの全校企画の行事を、あえてクラス単位ではなく、3年・2年・1年を縦に割った新しい仲間集団でやってみようと計画しています。蘇南高校だから、それができる。新しいLinkをつくりたいと思っています。
文化祭というのは、確かにそのときがとても楽しいのですけど、そのあとに何が残るかこそが大切なのではないかと思うんです。『文化祭の後の景色』を楽しみにしたい。」
わが生徒会長の口から出た「文化祭の後の景色」ということばに、私は心から共感したのでした。クラス・学年の垣根を超えた、新たな集団を構築するという生徒たちが考え出したアイデアにも感心します。
生徒たちが学校づくりの主人公です。