「新しい入学者選抜制度の説明会に参加する」

蘇南高等学校長

2021年10月08日 21:18

 今日もブログのアップが夜の9時過ぎになってしまったのは、木曽合同庁舎で夜に開催された「長野県公立校等学校・新たな入学者選抜制度(第三次案)説明会」に、参加したからです。(隣の学校である木曽青峰高校の近くの合庁に行くのに、片道1時間かかるのです。)

 ①前期選抜で学力検査を実施するようになること。②後期選抜ですべての高校が面接(対面または紙上)を実施するようになること。③定時制課程の再募集に後期選抜未受検者も出願できるようになること。…といった柱からなる入試改革です。令和7年度選抜からの予定です。

 すでにマスメディアにより内容が報道されていることもあり、参加者は十数名だったのですが、いくつもの大切な質問がフロアから出されました。ああ、中学校の先生や生徒の皆さんは、こういうところを心配しておられるのかと、私にはとても勉強になりました。県教委の皆さんもとても真摯に回答しておられました。
 ある中学校の校長先生から、前期選抜に導入される学力検査について、「教科の基礎的な内容から出題する」とされているけれども、教科書の太字さえ暗記すればいいんだという安易な学習姿勢を招かないようにする必要があるという意見が出されました。誠に本質をついた意見だと思いました。「基礎的」というフレームをどう考えるかという問題提起です。

 あらためて、蘇南高校の前期選抜・後期選抜の面接で、受検生の皆さんが、自分の中学時代に頑張ったこと、高校に入って取り組みたい抱負を、とても熱心に表明してくれる姿を思い浮かべました。
 高校入試というものが、「選抜」であるという側面を否定することはできませんが、それ以上に「出会い」の場であるという本質を大切にしたいと思ったのでした。