「3年生の総合探究がたくさんのチャレンジをしています」

蘇南高等学校長

2021年11月05日 18:30

 3年生の総合探究が、今年度も実に面白い展開を見せています。

 たとえば、「南木曽ねこ」(catではなく衣服)の認知度100%達成を目指す生徒たちは、若者向けの新デザインを開発し、メイキングCMが長野朝日放送の「ふるさとCM大賞」の最終審査20作品の中に残りました。さらに、妻籠宿にて新たな「作戦」を計画しています。
 地域の防災体制の充実を目指す生徒たちは、ふもとの地区から本校までの避難路(登山道)を整備したり、本校の防災訓練を新しい方式(みんなで考える防災訓練)に改革したりしました。さらに、避難生活を支援するための新たな「作戦」を計画しています。
 プログラミングを探究している生徒たちは、小中学生の学習教材を開発している班もあれば、農業の役に立つシステムを考案している班もあります。
 南木曽町の山林の保全のあり方について、見解の対立などを取材している班もあります。

 今後、全員の発表による選考会を経て、3つの班にさらにブラッシュアップをさせて、「第11回総合探究発表会」を開催します。これは下記の日時に、全国の希望する先生方・学校とオンラインで結んで行います。(地域の方々には別の形で報告をしたいと思っています。)
 
 〇12月10日(金) 13:50~14:50  3つの班の発表と視聴者との対話

 「木曽路はすべて山の中である。(…)一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いていた。」(島崎藤村『夜明け前』)
 21世紀の今、「一筋の街道」はインターネットです。蘇南高校の生徒の探究の成果について、日本各地の方々と対話できるような学びの空間をつくりたいと考えています。