「なぜ完全オンライン授業をするのか」
オンライン授業三日目です。
生徒の皆さんは、家にずっといて孤独です。画面とずっと格闘しているのでとても疲れています。明日はロングホームルームの日なので、担任の先生たちは、どうやって互いの「つながり」を楽しく再確認する時間をつくるかを考えています。
多くの学校は、オンライン授業と分散登校を併用しています。でも本校は、今のところ臨時休業でもないのに、オンライン授業のみです。
なぜ本校が生徒にとっても先生にとっても大変な「完全オンライン授業方式」を採用しているかというと、感染予防のためにはこのほうがよいと考えているからです。
コロナウイルスの厄介なところは、発症する二日ほど前から、その人からウイルスが排出されてしまう点にあります。無症状陽性者も多いです。風邪と同じではないかと言う人もいますが、中等症や重症になる人もいますし、保護者の皆さんの中には医療従事者・介護職など高齢者に接する機会が多くて絶対に感染するわけにはいかないという方々も大勢います。実際、全国的に重症患者が増えています。
だから校内での感染のおそれをできるかぎりゼロに近づけたいのです。防ぎきれないものかもしれないけれども、感染防止に最大限の努力をしたい。
ゆえに今のこの厳しい状況下では、生徒同士の接触の機会のある分散登校ではなく、完全オンライン授業を選択しています。3年生の受験指導もすべてオンラインです。(3年生が願書をもらいに来るとか、最後の資格検定があるとか、やむをえない登校の機会のみ、限定的に許可しています。)
オンライン授業は苦労が多いのですが、蘇南高校の生徒の皆さんは、きっとこの日々から人生に役立つ何かを学んでいくはずだと信じています。そして困ったことがあれば、いつでも先生に相談してほしいと思います。
私たち、蘇南高校は、絶対に負けません!