「最も自信がないときだからこそ心が動く」
今日の昼休みのこと、蘇峡祭実行係長の今井さんと副係長の上田さんが、「蘇峡祭のお礼を改めて言わせてください」と校長室を訪ねて来ました。
人に対する礼を大切にする蘇南高校の生徒らしいと感心して、感謝の言葉を大切にいただきました。
そして、①文化祭をやりとげての感想、②文化祭のなかで一番嬉しかった瞬間、の二つについて聞いてみました。
係長の今井さん:
「生徒会執行部の仕事もあり、部活動の発表準備もあり、とにかく忙しくて、余裕のない日々をおくっていました。だから心配で仕方ありませんでした。でも文化祭が始まると、全校のみんなが楽しんでくれている様子がはっきりわかって、それにとにかく感動しました。」「一番達成感をもてたのは、実は『全校企画』の時間帯でした。事前準備の中ではこれが最も自信がなかった。だからみんなが盛り上がってくれる様子を見て、自分はみんなに支えられているんだって、わかったんです。」
副係長の上田さん:
「予想外に早く梅雨が明けて猛烈な暑さに襲われました。熱中症で多くの高校生が倒れたというニュースも聞きました。熱中症に沢山の対策をして、みんなが力を合わせて、ともかくすべての行事を予定どおりに終わらせることができたこと、これが達成感です。」「中夜祭のときは、司会が投げかけたクイズに対して、わかった人は誰でもステージマイクに来て解答することをしました。果たしてステージに来てくれるのか、とても心配でした。でもみんながステージに駆け寄ってきてくれて、ああ、こうなるんだと、とても嬉しかったです。」
二人の言葉を聞いていると、映画のワンシーンのように、文化祭のなかで心ふるえた瞬間の光景が私にも想起できます。それは、人との確かな心のつながりを実感できた瞬間と言えるでしょう。
コロナ禍と気候変動という人類にとっての大きな脅威と格闘しながら文化祭をなしとげた生徒たちは、私にとって大切な仲間であると思っています。
心から、おつかれさま。そして本当にありがとう。