「1年生がふるさと研修旅行で最高の光景を目の当たりにする」

蘇南高等学校長

2022年11月16日 20:09

 先週の11月11日(金)には、1年生の第2回ふるさと研修旅行を行いました。
 生徒たちが地域の文化遺産を調べて企画する巡検です。せっかく蘇南高校で学んでいるのに、妻籠宿や藤村記念館に一度も行ったことがない生徒が結構いることを何とかしたいと考え、南木曽町に相談してマイクロバスを出していただき、今年度も第2回を開催することができました。

 1号車は、大桑村の須原宿・定勝寺からスタートして重要文化財の読書発電所、妻籠宿、馬籠の藤村記念館をめぐりました。2号車は、読書発電所、妻籠・馬籠は共通ですが、さらに苗木城まで行きました。大桑村・南木曽町・中津川市という地元市町村をフィールドにしています。






 生徒たちはそれぞれの見学地で、専門家の詳しい講義を受け、メモをとりながら集中して耳を傾けていました。妻籠宿では復活してきた海外からの観光客に話しかけられる場面もあり、「世界の妻籠」を実感できました。
 生徒たちのいきいきとした姿を見て、苦労して準備をした先生たちが「報われた!」と充実感をもてたようで、このことも校長としては嬉しいことでした。

 定勝寺と苗木城は、今年度新たに加えた巡検地です。生徒が調べた大桑村と中津川市の文化遺産を訪問することで、自分たちの「ふるさと」がいかに美しく、また歴史の重みをもっているかがわかったことでしょう。
 木曽川の断崖にそびえる苗木城の頂上に立つと、誰もが感動します。




 そして、妻籠宿の脇本陣の有名な光景――射し込む陽射しが囲炉裏の煙によって浮かび上がる様子――が、生徒たちを歓迎してくれたとのこと。
 生徒たちは、最高の光景を目の当たりにできたのでした。