「自分たちの望む未来は「農家の方々が大きな負担なく働けるふるさと」」
12月9日(金)の総合探究発表会でおこなった3年生のプレゼンの紹介・第2弾です。
森さんと清水さんは、「帰ってきたアルディーノウギョウ」というタイトルで、水田の水量調節を自動的に行う装置を開発し、高齢者の農作業の負担を軽くすることを目指しました。
昨年度の小幡さんの開発した「アルディーノ」というマイコンを利用した水量調節装置の「実用化」に取り組んだのです。
実際の水田に設置しようとすると、電源はどうするのかとか、太陽光パネルとつなぐとしてもそのまま電流を流すとアルディーノが壊れてしまうのでどうするのかなど、次々と壁が立ち現れます。それらを一歩一歩乗り越えた探究が発表されました。
最後に企業の方に教えてもらった「新商品の開発の3段階」に二人は言及し、自分たちは「フェーズ2」にあたるので、次年度は是非後輩たちに「フェーズ3」に取り組んでもらいたいという呼びかけで発表がしめくくられました。
福島県立ふたば未来学園中学・高校で探究学習を指導している林裕文先生から、①テーマとともに二人の「思い(魂)」を後輩に引き継いでいくことが大切であること、②生徒は入れ替わっても地域からの学校への期待は継続していくので、大切な探究テーマが続いていくことはとても良いことであること、などをアドバイスしていただきました。
二人はプログラミングに興味があったとはいえ、この探究に取り組んでからプログラミングを本格的に学び、技術開発のためには次々とたちふさがる壁をのりこえていかねばならないということを骨身にしみて味わいながら、探究を進めました。
自分たちの望む未来は、「農家の方々が大きな負担なく働けるふるさと」の創造にあると結んだ二人の生徒たちは、とても輝いていました。