「いのちの火の歌を聴く」
全国の高校から卒業式のニュースが昨日今日とさかんに聞こえてきます。
蘇南高校は・・・というと、まだ授業をしています!(笑)
いのちの授業です。
今日は、シンガーソングライターの小田ルイさんとの卒業対話を開催しました。
3年前、コロナのために入学式の三日後から約二か月にわたる自宅待機を余儀なくされた生徒たちの心をどのように支えようかと悩んだ私は、クラスの生徒だった小田ルイさんにオンライン・コンサートをしてもらうことをお願いしました。小田さんは快く引き受けてくださり、孤独感にとらわれた生徒たちの心を優しく包み込むコンサートを実現してくれたのです。
そのことがきっかけとなり、キャリア教育の講演とか、またもやコロナの自宅待機期間が長期化したときのオンライン・コンサートとか、生徒たちは大切な時にはいつも小田さんとオンラインでつながって、心揺さぶる小田さんの歌を聴き、また、たくさんの相談にアドバイスをいただいてきました。
今日はその最終回。
小田さんから「誰もが『いのちの火』を持っているから、自分の火を大切にしていこう」という語りかけがあり、「扉」という曲を歌っていただきました。
明日の朝 目が覚めたら
やっぱり 隣にいてほしい
小田さんの歌詞とメロディーが聴いていた生徒と教員の心の奥にしみこんできて、大講義室全体が感動の空気に包まれていきました。
あまりに心が揺さぶられて、その後の対話タイムで生徒たちが沈黙をしてしまったほどでした。
コロナはたくさんのものを奪ったけれど、同時にたくさんの大切な出会いが生まれました。
小田さん、今日は一生の思い出になるひとときを、ありがとうございました。