「道端の哲学」

 本校の玄関ロビーには、いつも生徒の美術作品が展示されています。それが実に様々な手法に挑戦していて感心させられます。
 教科担任の吉田先生の設定した課題が工夫されているからなのですが、生徒の取組もそれに見事に応えています。

 今は、3年生が制作した小さな切り絵作品が並んでいます。それぞれに味わいがあって、私は立ち止まって見入っています。

 「道端のパンジー」と題された、この作品には、道端に咲いている花の美しさに目を奪われて、それを切り絵にしてみたのだと、作者の制作意図が添えられています。じっとパンジーの花びら1枚1枚の微細な姿を見つめた作者のまなざしが、よくうかがえる作品です。

 道端にふと目をとめて出会った「いのち」がある。小さな切り絵は、とても大切なことを教えてくれます。

「道端の哲学」