「何本もの過去と未来の線が交錯する今を考える」

 1年生のキャリア学習のゲストは、2年前に南木曽町でヤギ牧場(マウカラニ・ゴート・ファーム)をオープンさせた三輪亜希子さんの人生の軌跡を語っていただきました。
 またひとり、魅力的な地域の方を本校にお迎えできたと、感激しながら講演を聞きました。

 何回もアメリカに留学を重ねてきたこと、様々なキャリアを重ね30代でハワイ大学の畜産学科に進学したこと、国立大学の職員になったがさらに転職してヤギ牧場の夢を実現したこと…三輪さんの語る「できない理由を考えるのではなく、どうやったらできるようになるのかを考える」人生は、まさに自分もそうありたいと思うような輝きをもっています。

 三輪さんが最初に示したスライドに、何本もの過去から未来につながる線の交点に「今の自分」がいるというキャリア・イメージも、私にはとても新鮮でした。

 本当に偶然なのですが、1年生が連続して聞いた3人のゲスト――校長(私)、野村達雄さん(ポケモンGOの開発者)、三輪亜希子さん――が、「できないと諦めるのではなく、どうやったらできるようになるのかを考えていきたいね」という“同じ”メッセージを贈ったのでした。
「何本もの過去と未来の線が交錯する今を考える」