「完全オンライン学習2日め」

 今朝の「市民タイムス」の木曽版に、本校が完全オンライン学習に転換したことを紹介していただきました。
 今日がオンライン学習2日めです。

 朝のSHRでは、「オンライン学習で困っていることは何か」ということを担任から聞くようにしました。よく聞かれたのは、自分の部屋でリラックスしてしまうので、眠気と食欲との戦いに困っているという声です。眠気の問題は最初から想像していましたが、おやつをずっと食べてしまうという悩みは、聞けば納得です。
 このような生理的な問題も含めて、学習の壁を自分の工夫でどう乗り越えていくかが、「自己調整力を発揮するチャンス」なのだと思います。――私ならばこのようなときは、①(一番簡単には)ガムやコーヒーに頼る。②(理想的には)積極的に質問や発言をしたり丁寧にノートをとったりすることで授業に集中する、などの対策を試みるでしょう。
 その都度、グーグルフォームで教材を配信されると、切り替えをしなければならないので煩わしいという声も聞かれました。これは教材をまとめて配布すれば解決するので、教員の側が気を付けるようにします。

 実技系の科目も時間割通りにオンライン学習を進めています。たとえば、5限の「音楽表現基礎Ⅱ」では、リコーダーの合奏を試みました。自宅学習だからこそリコーダーを吹けるのかもしれません。工業実習などは、工作機械がない自宅で実習は無理なので、単元を入れ替えながら工夫をしています。

 朝のSHRではあまり聞こえてきませんでしたが、去年の臨時休校の経験で言えば、オンライン学習の最大の課題は「孤独」だと思っています。学校の中での心のつながりを維持するためにも、接触機会を減らしつつ、登校して互いにコミュニケーションをとる機会についても大切にしていかなければなりません。
 今のところ、本校の中での感染が見られないので、8月30日(月)には特別日課の登校日を設定する予定です。

 生徒の皆さんには、普段通りでなくて困っていることや、うまくいかないことが生じるだろうけれども、そこで「ひと工夫」するチャレンジを是非してほしいです。それが自分の成長につながると思うのです。
 そして自分の心がとてもつらくなったら、遠慮することなく担任に連絡をしてほしいと思います。

 最後に、「自宅にいるばかりでつまらない」と思ったら、「自宅にずっといる今だからこそできること」に取り組んでみてください。10月末までの2ケ月半、生徒の皆さんの学校の外の学びを「第2回ブリコラージュ賞」に応募してみてくださいね。
「完全オンライン学習2日め」