「生徒も動いていた」

 臨時休業に入るにあたって、生徒には、「部活動が自粛と言っても、家でできる個人の活動をみんなで横につなげれば、何かができる。素晴らしい取り組みには、校長主催の『ブリコラージュ賞』を贈る。」と校長講話で訴えました。授業も生徒会も部活動も「パッケージ」として支えてあげたいというのが、本校の方針です。

 でも、生徒はやっているのかなあと、実は心配していました。

 すると、今朝、今井先生が「バドミントン部の生徒たちが、これを先生たちに見てほしいと言っています」とスマホをもって校長室に来てくれました。
 Youtubeの動画なのですが、なんと、トランプ大統領の映像を加工して、困難な時代に生きる自分たちの思いを宣言し、ついで一人ひとりの部員の自主練の光景がユーモアたっぷりに展開します。さらには自分の家で、それぞれの部員が遠く離れたところに置いたマグカップにシャトルを打ち込む様子が、次々に映し出されてきます。
 その喜び方に、ひとりひとりの個性が見事に浮かび上がっている。何度も苦労した末に命中して大喜びする人。たった一度で決めて、きょとんとする人。命中したのに静かに喜ぶ人。卒業した先輩まで映像に参加して、シャトルを打ち込んでいます。
 思わず、私も大笑いしながら夢中になって見ていました。個人の活動を見事に横につないで、日々のなかで楽しみと努力を創造しているのです。

 そして最後にテロップ。
 「#コロナに負けるな!」「#One蘇南!」

 格好いいねえ。さすが蘇南高校の生徒です!
「生徒も動いていた」