「信濃毎日新聞のヤンジャに生徒が大きく紹介される」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年01月31日16:58
 昨日(1月30日)の信濃毎日新聞の17面「ヤンジャ」(信毎ヤングジャーナルの略)に、本校3年生の小畑さんの総合探究の内容が大きく紹介されました。
 「実践SDGs」というシリーズの中のひとつとして、小畑さんが水田の自動給水栓の開発に取り組んだことを取材してくださったのです。見出しは「水管理の負担減 耕作放棄防ぐ」。まさにそれが小畑さんの探究の目的です。

 さすが信毎さんと感心させられたのは、スマート農業で水位自動調節を試みている先駆的な事例を独自に調べています。記事によると長野県が水位を確認する機材を貸し出す事業をしているのだそうです。小畑さんは、開発している企業の事例を調べていて、それよりも安価に制作することを実現しています。県の機材貸し出し事業との比較も必要だと気づかされました。

 昨年度は本校の臨時休校中のブリコラージュ賞の取組が「ヤンジャ」で大きく取り上げられました。2年連続で「ヤンジャ」に本校の生徒が登場することができて、とても嬉しく思いました。

  


「南木曽駅から大妻籠までウォーキングをする」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年01月30日19:49
 今日は、体を動かそうと思い、朝早く南木曽駅を出発して中山道を歩きました。
 木曽義仲に因むかぶと観音を経由して、妻籠城に登り、まだ誰も歩いていない妻籠宿を通り抜け、馬籠峠の麓にある大妻籠の県宝藤原家住宅へ。17世紀の木曽の建物の様子がわかる貴重な文化遺産です。そして同じコースをたどって南木曽駅へ戻りました。往復約10km、3時間のウォーキングでした。(本当は馬籠まで行こうと思ったのですが、山道が滑るのと、汗をかいて風邪をひきそうだったので引き返しました。)

 コロナ前は多くのインバウンドの方々でにぎわっていたコースです。今日は、往路と復路でそれぞれ1名にすれ違っただけでした。
 妻籠城からみおろす宿場の風景は、馬籠峠と恵那山を背後において、とても美しいものでした。これを見られたことで、満点です。
  


「ステイホームはやっぱりしんどい」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年01月28日19:15
 長野県の感染者数は、昨日からやや減って586名でした。それでも10万人あたりの新規感染者数は172人に及んでおり、これまでにまったく想像していなかった数値になっています。

 今週末は、商業科と工業科の高校生活最後の検定試験を実施します。中止にせざるをえないのか、ぎりぎりまで悩みました。しかし試験時間が長くないこと、座席間隔を大きくとることができることを考え、教室を増やしてさらに分散する措置をとりながら実施することにしました。
 2月末にも商業科の検定試験があるのですが、予定していた申し込みを延期して、受験をするかいなかを今一度保護者と話し合ってから決めてもらうことにしました。
 検定試験は、学びの成果を資格取得という一生の宝物としてカタチにするチャンスであるだけに、大切にしたいと思う一方で、感染リスクについても十分意識しなければならないと考えています。

 完全オンライン授業をまる一週間実施したことになります。
 ステイホームで気持ちがふさぎがちになっている生徒もいるはずだと考え、今日は、外に出て体を動かすことを呼びかけました。人ごみを避けながら、ウォーキングやランニングをしてみよう、と…。
 実際、私も実家のある飯田市の感染状況が厳しいために、もう何週間も南木曽の教員住宅に籠っています。教員住宅の駐車場を見ると、何人もの先生が実家に帰れていないことがわかります。生徒と同じように教員もステイホームなのです。
 週末はウォーキングで少し気持ちをたて直そうと思っています。
  


「昇降口の岩ツツジは春の準備をはじめています」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年01月27日19:22
 陽射しが温かく感じられた一日でした。学校の敷地内の雪もだいぶ融けてきました。
 本校の校章は、天白公園を彩る岩ツツジ(ミツバツツジ)をかたどっています。その岩ツツジが昇降口の前の斜面に植えられていて、4月の新学期になると咲き誇ります。
 今日、ふとその植栽を見ると、茎の先端がふくらんで花芽が形成されていました。これが厳しい寒さのなかで、ゆっくりゆっくり大きくなって、春にあざやかなピンクの花を咲かせるのだと想像したら、何だかとても幸せな気分になりました。
 厳しい冬の風景の中にも、春のいのちがしっかり育まれています。
  


「なぜ完全オンライン授業をするのか」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年01月26日20:19
 オンライン授業三日目です。
 生徒の皆さんは、家にずっといて孤独です。画面とずっと格闘しているのでとても疲れています。明日はロングホームルームの日なので、担任の先生たちは、どうやって互いの「つながり」を楽しく再確認する時間をつくるかを考えています。

 多くの学校は、オンライン授業と分散登校を併用しています。でも本校は、今のところ臨時休業でもないのに、オンライン授業のみです。
 なぜ本校が生徒にとっても先生にとっても大変な「完全オンライン授業方式」を採用しているかというと、感染予防のためにはこのほうがよいと考えているからです。

 コロナウイルスの厄介なところは、発症する二日ほど前から、その人からウイルスが排出されてしまう点にあります。無症状陽性者も多いです。風邪と同じではないかと言う人もいますが、中等症や重症になる人もいますし、保護者の皆さんの中には医療従事者・介護職など高齢者に接する機会が多くて絶対に感染するわけにはいかないという方々も大勢います。実際、全国的に重症患者が増えています。
 だから校内での感染のおそれをできるかぎりゼロに近づけたいのです。防ぎきれないものかもしれないけれども、感染防止に最大限の努力をしたい。

 ゆえに今のこの厳しい状況下では、生徒同士の接触の機会のある分散登校ではなく、完全オンライン授業を選択しています。3年生の受験指導もすべてオンラインです。(3年生が願書をもらいに来るとか、最後の資格検定があるとか、やむをえない登校の機会のみ、限定的に許可しています。)

 オンライン授業は苦労が多いのですが、蘇南高校の生徒の皆さんは、きっとこの日々から人生に役立つ何かを学んでいくはずだと信じています。そして困ったことがあれば、いつでも先生に相談してほしいと思います。
 私たち、蘇南高校は、絶対に負けません!
  


「生徒のいない校舎を先生たちが清掃する」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年01月25日18:38
 朝のSHRから始め、50分授業を6コマ続ける完全オンライン授業を行っています。
 どの授業もロイロノートを使う新しいスタイルで進められますから、まだ慣れていない生徒たちは「つかれた~」という声があちこちで聞こえています。生徒の皆さんにも、対面授業とは異なるさまざまな苦労がオンライン授業には生じます。
 先生たちは、なるべく生徒たちに学びやすい環境を作ろうとして、タブレットを2台操作し、1台は電子黒板のように、もう1台は生徒のノートのように画面を構成したりしています。これによって、電子黒板を見ながらノートをとるという教室環境に近い雰囲気を、生徒が自宅にいながら体験できるようになります。

 16時55分に帰りのSHRが終ったあと、先生たちは、生徒のいない校舎の清掃をしました。いつもの清掃の音楽も流れています。生徒の皆さんが次に登校した時に、美しい校舎で歓迎したいと思っています。

 追伸 
 日曜日にご案内した、蘇南高校の生徒が開発した和菓子「輝蘇(きそ)の五平」は、本日午前中に予定販売数を超過したため、受付を終了しました。その後もたくさんのお電話をいただいていますが、お断りせざるを得ないことになり、誠に申し訳ありません。地域の皆様の温かなエールをいただき、心から感謝申し上げます。

  


「オンライン授業一日目にタブレットを起動する」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年01月24日19:46
 今日は、オンライン授業の一日目でした。いつもの時間に朝のショートホームルームを始め、続いて「BYOD説明会」を行いました。金曜日に配布したタブレットパソコンの起動、インターネットへの接続、ロイロノートのダウンロードなどを進めました。
 本来ならば、対面授業でやりたかったことですが、地域の感染状況をみてオンライン授業を受けながら、生徒たち自身に操作をしてもらうことにしました。うまくいかないことがあちこちで起こり、担任の携帯電話に次々とヘルプが入るひとときもありましたが、ほどなくほぼ全員の生徒のタブレットのセッティングが終了しました。(ほぼ…と書いたのは、機材の不調と思われる事案もあったからです。)

 「BYOD説明会」の冒頭では、校長・国語科代表・数学科代表・英語科代表の4名が、一人一台パソコンを持つことで、これからの学びがどのように革命的に変わるかを説明しました。本校の教職員が「これからやってみたい授業」について宣言したことになります。

 明日からロイロノートなどをどんどん使って、オンライン授業をしていきます。
 知の空間が広がっていく日々にしたいですね。
  


「生徒と蔦屋さんの共同開発商品を販売します」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年01月23日19:51
 コロナ第6波の厳しい状況のなか、大相撲の御嶽海関(木曽の上松町出身)が優勝し、心が温かくなったところで、蘇南高校もコロナに負けずに予定していた学びを続けるというお知らせです。

 若者からお年寄りまで楽しめる、木曽の特産品をいかした新しい和菓子をつくるというコンセプトで、経営・ビジネス系列の3年生と蔦屋菓子舗さんが共同開発をしてきた「輝蘇(きそ)の五平」を販売します。五平餅の風味をいかした餡がインスタ映えするように三色で入っているお饅頭で、3個1セット500円です。ちなみに蘇南高校の校章の焼き印入りです。

  〇販売日  2月2日(水) 
     蔦屋さん(南木曽駅前)の店頭で販売します。 
     30セット限定(予約販売のみ)
  〇予約方法 1月25日(火)~26日(水)9:00―17:00
     蘇南高校にお電話にて予約をお願いいたします。
     0264-57-2063

 なお、本校の保護者の皆様へは、明日以降、別の予約・販売方法をお知らせします。
 生徒たちが科目「商品開発」の学習をしてコンセプトをつくり、蔦屋さんのご主人・奥様の多大なお力をいただいての新作商品です。試作の段階で味見をさせていただいた私は、自信をもっておススメします。きっとご満足いただけるはず。

 おいしい和菓子を食べて、コロナ第6波を乗り越えていければと願っています。
  


「全速力で決めて動く」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年01月21日19:20
 本校は、来週の1月24日(月)より当面の間、オンライン授業にします。新型コロナウイルス感染症の陽性者が出ているわけではないので「臨時休校」ではなく、あくまで「教育方法のきりかえ」です。
 ここ数日の南木曽町における多くの陽性者の判明や、近隣市町村の似たような状況を見るに、登校しての学校生活を続けることは、生徒と教職員の安心・安全が保てないと判断し、オンライン授業にすることにしました。
 本校の生徒ならば、ICT機器を効果的に使い、この厳しい時代状況の中でもしっかり学び続けてくれるはずです。

 実は、今日の帰りのホームルームの時点では、24日(月)に配布したタブレットの設定を行い、25日(火)からオンライン授業をする計画でした。しかし、夕方に地域の深刻な状況がわかり、急遽、職員会議と学年会を重ね、24日(月)にタブレットの設定も含めてオンライン授業をするほうがよいと、突貫工事で計画を作り直しました。
 状況の変化に対応して、とにかく「ブリコラージュ」していくしかありません。「決める」「動く」ことのスピードは全速力です。

 新しいオンライン授業計画は、メール配信システム18時30分に配信し、それが開封されていない生徒には担任が連絡を取りました。オンライン授業を始めるために整えなければならない準備を教職員が力を合わせて、取り組んでいます。 
 今も廊下を行き交う先生たちの懸命な姿を見て、私は胸が熱くなっています。

 生徒・保護者の皆さん、学び続ける学校にしますので、どうかご安心ください!
  


「セキレイとブリコラージュ」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年01月20日19:14
 今朝もかなりの寒さと積雪になり、先生方と生徒たちが雪かきを頑張って進めました。玄関に通じる石畳の道を登っていく人に「滑りますから気を付けてください」と声をかける生徒たちの温かさに、元気づけられた朝でした。
 生徒たちの登校が完了して、朝のショートホームルームが始まる頃、玄関には、わが校の「特別聴講生」であるセキレイがやってきて、夕方まで昇降口で過ごしています。昨年の冬もセキレイが住みついていましたが、今年はつがいになりました。校舎の中に入りたいような素振りを見せているのが、なかなか可愛いのです。

 1・2年生は通常授業、3年生は学年末テストの日課でした。
 このコロナの厳しい状況を見るに、たとえ陽性者が出なくても、安全のために完全オンライン学習に切り替えた方がいいかもしれないと、先生方と話し合いました。いつ切り替えがあってもいいように、生徒たちがロッカーの教材をいったん家に持ち帰るようにしました。
 そして県教育委員会から貸与された一人一台端末を、2月から使用する予定でしたが、明日には貸与できるよう急ピッチで準備を進めました。本校の先生方は、状況にあわせて「ブリコラージュ」(目の前の壁をありあわせの知識で乗り越えること)を躊躇せずにしていきます。
 
 夕方は、共通テストの業者分析をもとに出願検討会を行いました。明日の面談の際は、必要に応じて担任だけではなく教科担任も同席するようにしました。
 やるべきことが山ほどありますが、ひとりひとりの生徒を大切に、丁寧に歩んでいこうと思います。