「尚学の道を歩きやすいように改修する」
Posted by 蘇南高等学校長.
2021年02月26日19:18
来週の3年生の卒業式を心を込めて実施するために、様々な校舎の改修・清掃を行っています。
今週は、「尚学の道」の段差を小さくする工事が終わりました。「尚学の道」とは、車道に沿った歩道の坂道をのぼってきた生徒が、車道から離れて前庭の中の石段を登り、本校舎の正面下にたどりつくところです。創立50周年の頃に整備されたらしいのですが、南木曽特有の激しい雨に浸食されて、一段一段の高さがかなり大きくなってしまい、まるで登山道のようになっていました。
誰もが苦労せずに歩けるような道にしたいと思い、大きな段差になってしまったところにはスモールステップの新たな石段を加えました。高校生の「学習指導」と同じかも…と思ったりしています。
名工土木さんに工事をてがけてもらい、浸食が激しかった面にコンクリートを流し込んでもらうとともに、中に石をはめこんで石段が連続しているように見える工夫を施していただきました。実にきれいな仕上がりです。
これで、「尚学の道」を踏みしめながら、卒業式の日に登校できます。
「尚学」とは聞きなれない言葉ですが、学校創立時の学校組合長・坂田仲蔵氏(読書村長)が書いた「尚学」という文字が校長室に掲げられてきたと『蘇南高校五十年史』には書かれています。
残念ながらその作品が現存しないのですが、「尚学」、つまり、学ぶことを大切にする(尚ぶ=たっとぶ)精神は、いつまでも受け継いでいきたいと思っています。
今週は、「尚学の道」の段差を小さくする工事が終わりました。「尚学の道」とは、車道に沿った歩道の坂道をのぼってきた生徒が、車道から離れて前庭の中の石段を登り、本校舎の正面下にたどりつくところです。創立50周年の頃に整備されたらしいのですが、南木曽特有の激しい雨に浸食されて、一段一段の高さがかなり大きくなってしまい、まるで登山道のようになっていました。
誰もが苦労せずに歩けるような道にしたいと思い、大きな段差になってしまったところにはスモールステップの新たな石段を加えました。高校生の「学習指導」と同じかも…と思ったりしています。
名工土木さんに工事をてがけてもらい、浸食が激しかった面にコンクリートを流し込んでもらうとともに、中に石をはめこんで石段が連続しているように見える工夫を施していただきました。実にきれいな仕上がりです。
これで、「尚学の道」を踏みしめながら、卒業式の日に登校できます。
「尚学」とは聞きなれない言葉ですが、学校創立時の学校組合長・坂田仲蔵氏(読書村長)が書いた「尚学」という文字が校長室に掲げられてきたと『蘇南高校五十年史』には書かれています。
残念ながらその作品が現存しないのですが、「尚学」、つまり、学ぶことを大切にする(尚ぶ=たっとぶ)精神は、いつまでも受け継いでいきたいと思っています。
「部活動を探究的に進めるために、全国のすぐれた高校生にインタビューする」
Posted by 蘇南高等学校長.
2021年02月25日11:09
バドミントン部の生徒たちが、「全国の場で活躍している福島県立ふたば未来学園高校のバドミントン部の生徒さんに、練習方法とかモチベーションの持ち方とかをインタビューして、自分たちの部活動のあり方を考えたい」と言うので、長年の歴史教育の同志、林先生にお願いしてインタビュー・対話の機会をつくっていただきました。(写真は林先生のフェイスブックから)
私たちのお願いを快諾してくださった、林先生、顧問の本多先生、生徒の皆さんに心より御礼を申し上げます。
うちのバドミントン部の生徒たちにとって、本当に貴重な学びのひとときになりました。「物の見方が違う。そこがすごい。」と終えた後、生徒は感想を報告してくれました。大切な気づきをたくさんいただいたのでした。
部活動を生徒が探究的に進めることって、大切ですね。
ふたば未来学園高校の皆さん、本当にありがとうございました。
私たちのお願いを快諾してくださった、林先生、顧問の本多先生、生徒の皆さんに心より御礼を申し上げます。
うちのバドミントン部の生徒たちにとって、本当に貴重な学びのひとときになりました。「物の見方が違う。そこがすごい。」と終えた後、生徒は感想を報告してくれました。大切な気づきをたくさんいただいたのでした。
部活動を生徒が探究的に進めることって、大切ですね。
ふたば未来学園高校の皆さん、本当にありがとうございました。

「木工デザインコンペで本校職員が入選する」
Posted by 蘇南高等学校長.
2021年02月24日13:22
本校の事務職員の久保さんが制作した「風やわらぎ」という作品が、令和元年度「ブランド材を用いた新空間デザインコンペ」(主催:中部森林管理局、共催:長野県)にて「社会人の部 部門賞」を受賞しています。
このコンペは、パーティションを木曽のブランド材を用いて、しかも従来の伝統的純和風のものとは違う形で、しかも低コストで制作することを競うものでした。グランプリ・優秀賞・部門賞を選んでいるので、久保さんは見事第三席を勝ち取ったことになります。
「風やわらぎ」は、木を波型の曲線に加工したパーティションで、実に斬新なデザインです。審査員からは「切り込み全面で曲げ加工する発想は新鮮で、波状のデザインが興味深くさわやかな印象」という温かな評価をいただいています。
さらにこの作品が、木曽官材市売協同組合が建設中の上松町役場に寄贈するパーティションのひとつに選ばれ、久保さんは目下、制作を続けています。
ちなみに久保さんは、本校では主に職員給与や授業料などを担当してくれているデスクワークの達人です。細やかな配慮のもとに着実に行政事務を進めている学校での姿と、木工デザインを創作するご家庭での姿と、多面的な活躍をしているところに、私は感心しています。
「さまざまな自分」を磨くということの素晴らしさに、改めて気づかされます。
このコンペは、パーティションを木曽のブランド材を用いて、しかも従来の伝統的純和風のものとは違う形で、しかも低コストで制作することを競うものでした。グランプリ・優秀賞・部門賞を選んでいるので、久保さんは見事第三席を勝ち取ったことになります。
「風やわらぎ」は、木を波型の曲線に加工したパーティションで、実に斬新なデザインです。審査員からは「切り込み全面で曲げ加工する発想は新鮮で、波状のデザインが興味深くさわやかな印象」という温かな評価をいただいています。
さらにこの作品が、木曽官材市売協同組合が建設中の上松町役場に寄贈するパーティションのひとつに選ばれ、久保さんは目下、制作を続けています。
ちなみに久保さんは、本校では主に職員給与や授業料などを担当してくれているデスクワークの達人です。細やかな配慮のもとに着実に行政事務を進めている学校での姿と、木工デザインを創作するご家庭での姿と、多面的な活躍をしているところに、私は感心しています。
「さまざまな自分」を磨くということの素晴らしさに、改めて気づかされます。

「南信州に桜が咲き始める」
Posted by 蘇南高等学校長.
2021年02月23日15:39
我が家から自動車で1時間10分ほど走ると、愛知県との県境近くの天龍村小沢地区に至ります。天竜川にのぞむ険しい斜面に伊那小沢という無人駅があり、付近に数軒の民家がまばらに佇んでいます。いつ行っても頭上を鳶がピイヒョロロと鳴きながら飛んでいます。
長野県で一番早い桜がいつもここです。カンザクラという特別な桜がプラットフォームの傍らに美しい花を咲かせるのです。ちょうど満開の見ごろになっており、青空の下で桜をゆっくり楽しみました。
途中、3時間に一本しか来ない飯田線の列車がやってきて、とても珍しいものに出会えたような感動とともに列車も撮影します。
人が簡単に来られるような場所ではないので、人ごみになるはずもなく、お花見を満喫しました。往復のドライブでは、「あそこポツンだな」「ここも十分ポツンだ」と勝手に某TV番組のディレクターになった気分でつぶやいていました。
南木曽も素晴らしいですが、わが南信州もいいところです。
長野県で一番早い桜がいつもここです。カンザクラという特別な桜がプラットフォームの傍らに美しい花を咲かせるのです。ちょうど満開の見ごろになっており、青空の下で桜をゆっくり楽しみました。
途中、3時間に一本しか来ない飯田線の列車がやってきて、とても珍しいものに出会えたような感動とともに列車も撮影します。
人が簡単に来られるような場所ではないので、人ごみになるはずもなく、お花見を満喫しました。往復のドライブでは、「あそこポツンだな」「ここも十分ポツンだ」と勝手に某TV番組のディレクターになった気分でつぶやいていました。
南木曽も素晴らしいですが、わが南信州もいいところです。
「自分たちが実践できるSDGsを考える」
Posted by 蘇南高等学校長.
2021年02月22日15:07
2年生の保健の授業で、「蘇南高校で実践できるSDGsを考えよう」というテーマをたて、グループ・ディスカッションをしながらアイデアを出し合ってきました。よりよき社会のあり方を考える「探究的な学び」が、総合的な学習の時間だけでなく、いろいろな教科の学習で行われ、それらがつながっていくことが大切だと思うのです。
担当の今井先生からワークシートのファイルを見せていただきましたが、生徒たちの着眼点が実に鋭いと感心します。普段から保健の授業を生徒たちはとても一生懸命学んでいるので、今回も生徒たちの誠実な思索が結晶したという印象です。
たとえば、「5 ジェンダー平等を実現しよう」については、男女別の制服のあり方を見直した方がよいのではないかという意見が複数あります。実は、すでに先日の前期選抜の合格者への通知のなかには、「性別違和を抱えている方は学校に相談してください」という一文を新たに加えています。しかしこのことは在校生にも伝えなければと、あらためて思いました。文化祭でLGBTの尊厳をふみにじるような企画は絶対にしないという校長の呼びかけを生徒たちは守ってくれましたし、ジェンダー平等の意識がさまざまなところで定着していくことを目指したい。
「2 飢餓をゼロに」については、蘇南高校の敷地の中には使われていない空間があるので、そこで農産物をつくり販売して、売り上げをNGOに寄付したらどうかというアイデアが、複数の生徒から出されました。なるほど、ですね。「16 平和と公正をすべての人に」では、長崎修学旅行に行ってきた2年生が、自分の考えたことを1年生に発表する機会があったらいいのではないかという提言がありました。これもすばらしい。
「11 住み続けられるまちづくりを」については、蘇南高校生によるボランティア・デイをつくったらどうかという提言が、これまた複数の生徒から寄せられました。まずは行動ですよね。
1枚1枚のカードを見ていくと、蘇南高校が地球の中でよりよい学びの場になるためのアイデアがたくさん詰まっています。こうした思いを「かたち」にしたいなあと切に考えています。
担当の今井先生からワークシートのファイルを見せていただきましたが、生徒たちの着眼点が実に鋭いと感心します。普段から保健の授業を生徒たちはとても一生懸命学んでいるので、今回も生徒たちの誠実な思索が結晶したという印象です。
たとえば、「5 ジェンダー平等を実現しよう」については、男女別の制服のあり方を見直した方がよいのではないかという意見が複数あります。実は、すでに先日の前期選抜の合格者への通知のなかには、「性別違和を抱えている方は学校に相談してください」という一文を新たに加えています。しかしこのことは在校生にも伝えなければと、あらためて思いました。文化祭でLGBTの尊厳をふみにじるような企画は絶対にしないという校長の呼びかけを生徒たちは守ってくれましたし、ジェンダー平等の意識がさまざまなところで定着していくことを目指したい。
「2 飢餓をゼロに」については、蘇南高校の敷地の中には使われていない空間があるので、そこで農産物をつくり販売して、売り上げをNGOに寄付したらどうかというアイデアが、複数の生徒から出されました。なるほど、ですね。「16 平和と公正をすべての人に」では、長崎修学旅行に行ってきた2年生が、自分の考えたことを1年生に発表する機会があったらいいのではないかという提言がありました。これもすばらしい。
「11 住み続けられるまちづくりを」については、蘇南高校生によるボランティア・デイをつくったらどうかという提言が、これまた複数の生徒から寄せられました。まずは行動ですよね。
1枚1枚のカードを見ていくと、蘇南高校が地球の中でよりよい学びの場になるためのアイデアがたくさん詰まっています。こうした思いを「かたち」にしたいなあと切に考えています。
「漫画で学ぶ世界史の制作に協力する」
Posted by 蘇南高等学校長.
2021年02月20日07:51
東京大学名誉教授の羽田正さんの監修で、KADOKAWAから『角川まんが学習シリーズ 世界の歴史』全20巻がこのほど発売されます。羽田さんから頼まれて、私は四つの巻の校閲を担当しました。「4巻(唐とイスラーム教)」「5巻(フランク王国とアッバース朝)」「15巻(世界恐慌と民族運動)」「16巻(第二次世界大戦)」です。
学習漫画で歴史を学ぶという経験は誰しもがあると思います。しかし、今の漫画による歴史は、ここまで進化しているのかと、私はものすごく驚きました。グローバル・ヒストリーを牽引している羽田さんがコンセプトをたてているので、世界の歴史事象の同時代的なつながりが、丁寧に描きこまれています。当然ながら、中国の歴史は中央ユーラシアの歴史との相互関係の中で描かれています。ソグド人などの「国家」をこえて活動する人びとのことにもスポットがあてられています。
私の担当巻で言うと、ムハンマドの活躍を描くという難しさをどう乗り越えるのだろうと、私は心配でした。偶像崇拝を禁止するイスラーム教徒から見れば、漫画が勝手に表情を描くことなど宗教への冒涜になるからです。これはご覧いただければわかりますが、後ろ姿などを描くことによって、巧みに回避されています。
もうひとつの課題は、漫画が「感情を煽る」ことへの警戒です。特に私の担当巻は、アジア・太平洋戦争や第二次世界大戦ですから、戦争への道を一直線に描かないことが大切だと考えました。軍縮や戦争回避への努力も含めて、戦争に転落していった歴史を描かなくてはなりません。この点で作り手の皆さんは、私の提言に真摯に応えてくださっています。
「漫画なんて…」と危惧する意見もあるかもしれませんが、いえいえ、今の漫画はとっても手が込んでおり、自らの表現スタイルへの自制も含めて、多くの人々が関わり、しっかりした作品になっています。
世界史がさまざまな方法によって人々の手元に届き、人々が世界史について考える機会が増えていけばいいと私は願っています。
学習漫画で歴史を学ぶという経験は誰しもがあると思います。しかし、今の漫画による歴史は、ここまで進化しているのかと、私はものすごく驚きました。グローバル・ヒストリーを牽引している羽田さんがコンセプトをたてているので、世界の歴史事象の同時代的なつながりが、丁寧に描きこまれています。当然ながら、中国の歴史は中央ユーラシアの歴史との相互関係の中で描かれています。ソグド人などの「国家」をこえて活動する人びとのことにもスポットがあてられています。
私の担当巻で言うと、ムハンマドの活躍を描くという難しさをどう乗り越えるのだろうと、私は心配でした。偶像崇拝を禁止するイスラーム教徒から見れば、漫画が勝手に表情を描くことなど宗教への冒涜になるからです。これはご覧いただければわかりますが、後ろ姿などを描くことによって、巧みに回避されています。
もうひとつの課題は、漫画が「感情を煽る」ことへの警戒です。特に私の担当巻は、アジア・太平洋戦争や第二次世界大戦ですから、戦争への道を一直線に描かないことが大切だと考えました。軍縮や戦争回避への努力も含めて、戦争に転落していった歴史を描かなくてはなりません。この点で作り手の皆さんは、私の提言に真摯に応えてくださっています。
「漫画なんて…」と危惧する意見もあるかもしれませんが、いえいえ、今の漫画はとっても手が込んでおり、自らの表現スタイルへの自制も含めて、多くの人々が関わり、しっかりした作品になっています。
世界史がさまざまな方法によって人々の手元に届き、人々が世界史について考える機会が増えていけばいいと私は願っています。
「蘇南版ビフォー・アフターその2」
Posted by 蘇南高等学校長.
2021年02月19日10:51
今日は、朝の冷え込みがとても厳しく、昨日の雪が凍結してしまい、早朝から教頭先生、教務主任、事務長など、職員が駆けつけて塩カルの散布にとびまわりました。
昼間は見事な晴天となり、昨日の3年生の窓ふきの成果が早速あらわれました。さんさんと降り注ぐ陽の光がとても心地よい空間を作り出してくれます。
また、以前に紹介したように、PTAの皆さんが高所作業車を導入して、そして校用技師さんが工事用足場を組んで昇降口ロビーの窓ふきをしてくれたおかけで、今日のような日には青空を建物の中から仰ぎ見ることができるようになりました。あまりに透き通っているので、鳥が衝突することが心配になってきます。
しかし、ともかくこの校舎が建てられたときの美しい空間がよみがえり、生徒たちがより一層快適に過ごせるようになりました。
自分たちが汗を流すことで、後に続く人に大切なものをバトンタッチする。そんな姿勢をこれからも大切にしていきたいと思います。
昼間は見事な晴天となり、昨日の3年生の窓ふきの成果が早速あらわれました。さんさんと降り注ぐ陽の光がとても心地よい空間を作り出してくれます。
また、以前に紹介したように、PTAの皆さんが高所作業車を導入して、そして校用技師さんが工事用足場を組んで昇降口ロビーの窓ふきをしてくれたおかけで、今日のような日には青空を建物の中から仰ぎ見ることができるようになりました。あまりに透き通っているので、鳥が衝突することが心配になってきます。
しかし、ともかくこの校舎が建てられたときの美しい空間がよみがえり、生徒たちがより一層快適に過ごせるようになりました。
自分たちが汗を流すことで、後に続く人に大切なものをバトンタッチする。そんな姿勢をこれからも大切にしていきたいと思います。
「蘇南版ビフォー・アフターを3年生が実現する」
Posted by 蘇南高等学校長.
2021年02月18日13:12
この時期の3年生は自宅研修期間になっていて、週1回だけ登校して租税教育とか主権者教育など社会に出ていく直前の学習をしています。
今日は、3年生が担任の先生たちと考えてくれた特別企画「蘇南版ビフォー・アフター(感謝を込め高校生活最後の清掃)」を実施してくれました。
①廊下の窓をピカピカにする。
➁体育館を徹底的にきれいにする。
③教室と廊下の壁をペンキで塗り替える。
ペンキ塗りはかなり大々的で、昭和49年に本校舎が建造され、長い年月の中で黒くくすんできた白壁を生徒たちの手で真っ白に塗り替えるという企画です。「壁が残念な状態なんだよなあ」という校長の嘆きに、見事、生徒たちが立ち上がってくれました。
しかも、抗菌仕様の高級ペンキ(1斗缶で数万円の定価)をなんと3缶も、製造元の大日本塗料(株)さんと代理店のダイニッカ(株)さんが、「蘇南高校生の取組を応援する」と、無償提供してくださったのです!! 両企業様には深く深く感謝申し上げます。仲介をしてくださった地元の小島塗装さんにも感謝申し上げます。
いよいよ、作業開始になると、校用技師さんの指導を受けながら、マスキングテープを貼り、刷毛ですみをまず塗り、ローラーで壁面全体を仕上げていきます。まあ、教室の明るくなること、明るくなること。
廊下、体育館、教室が、もうすぐここを巣立っていく3年生の手によって、新たな「校舎のいのち」を吹き込まれていったのでした。
…なんということでしょう!
今日は、3年生が担任の先生たちと考えてくれた特別企画「蘇南版ビフォー・アフター(感謝を込め高校生活最後の清掃)」を実施してくれました。
①廊下の窓をピカピカにする。
➁体育館を徹底的にきれいにする。
③教室と廊下の壁をペンキで塗り替える。
ペンキ塗りはかなり大々的で、昭和49年に本校舎が建造され、長い年月の中で黒くくすんできた白壁を生徒たちの手で真っ白に塗り替えるという企画です。「壁が残念な状態なんだよなあ」という校長の嘆きに、見事、生徒たちが立ち上がってくれました。
しかも、抗菌仕様の高級ペンキ(1斗缶で数万円の定価)をなんと3缶も、製造元の大日本塗料(株)さんと代理店のダイニッカ(株)さんが、「蘇南高校生の取組を応援する」と、無償提供してくださったのです!! 両企業様には深く深く感謝申し上げます。仲介をしてくださった地元の小島塗装さんにも感謝申し上げます。
いよいよ、作業開始になると、校用技師さんの指導を受けながら、マスキングテープを貼り、刷毛ですみをまず塗り、ローラーで壁面全体を仕上げていきます。まあ、教室の明るくなること、明るくなること。
廊下、体育館、教室が、もうすぐここを巣立っていく3年生の手によって、新たな「校舎のいのち」を吹き込まれていったのでした。
…なんということでしょう!
「いただいた優しさとその向こうにつながる人びとに感謝する」
Posted by 蘇南高等学校長.
2021年02月17日13:32
今日は、3月に卒業する生徒たち全員に、地域からのプレゼントとして「檜製の箸」をいただきました。
木曽地方子ども会育成会等連絡協議会の皆さんのご厚意です。協議会を代表して、岡本南木曽町青少年育成連絡会長さんが来校し、60人分の箸を届けてくださいました。岡本さんが袋を開けただけで、まだ箸が入っているセロファンを開封していないのに、校長室は、檜のすがすがしい香りに包まれました。檜の力は大きいのですね。
この箸を製作したのは、田立地区にある可児工芸さんです。この会社は、満洲開拓の壮絶な引き揚げ体験をくぐりぬけ、郷里に帰還した後、懸命に生きてきた可児力一郎さんが経営しておられます。今年度、校長講話にて私が満洲開拓の歴史を全校生徒に話し、可児さんも一緒にメッセージを語りかけてくれたのでした。その可児さんが作ってくださった箸なのです。それを同じく田立地区にある障がい者就労支援施設のひだまり工房の皆さんが、丁寧に箸を包装してくださいました。
こうして協議会の皆さんの優しさとともに可児さんやひだまり工房さんの温かさも含めて、この卒業記念品をいただけるのでした。蘇南高校で学んだことで、生徒たちは、優しさのリレーに思いをはせつつ、この「檜の箸」を感謝の思いと共に受け取っていきます。
そしてやがては、うちの生徒たちが、今度は優しさのリレーを作り出す当事者になってくれるのでしょう。

木曽地方子ども会育成会等連絡協議会の皆さんのご厚意です。協議会を代表して、岡本南木曽町青少年育成連絡会長さんが来校し、60人分の箸を届けてくださいました。岡本さんが袋を開けただけで、まだ箸が入っているセロファンを開封していないのに、校長室は、檜のすがすがしい香りに包まれました。檜の力は大きいのですね。
この箸を製作したのは、田立地区にある可児工芸さんです。この会社は、満洲開拓の壮絶な引き揚げ体験をくぐりぬけ、郷里に帰還した後、懸命に生きてきた可児力一郎さんが経営しておられます。今年度、校長講話にて私が満洲開拓の歴史を全校生徒に話し、可児さんも一緒にメッセージを語りかけてくれたのでした。その可児さんが作ってくださった箸なのです。それを同じく田立地区にある障がい者就労支援施設のひだまり工房の皆さんが、丁寧に箸を包装してくださいました。
こうして協議会の皆さんの優しさとともに可児さんやひだまり工房さんの温かさも含めて、この卒業記念品をいただけるのでした。蘇南高校で学んだことで、生徒たちは、優しさのリレーに思いをはせつつ、この「檜の箸」を感謝の思いと共に受け取っていきます。
そしてやがては、うちの生徒たちが、今度は優しさのリレーを作り出す当事者になってくれるのでしょう。
「前期選抜の合格発表をする」
Posted by 蘇南高等学校長.
2021年02月16日15:08
今日は令和3年度入学者前期選抜の合格発表でした。木曽谷は雪まじりの天候でしたが、予定通り13時に昇降口に合格番号一覧を貼り出し、ホームページにも掲載しました。
合格した皆さんに、心から「おめでとう」の言葉を贈ります。四月の入学式で皆さんと、この天白台の学び舎で会えることを、とても楽しみにしています。そして皆さんの学ぶ日々はこれからもずっと続くのですから、残りの中学生活の日々、しっかり学習を続けてほしいと思います。
学ぶということは、「高校に受かるため」「会社に入るため」のような「~のため」という目的を持っていますが、その奥には「生きること自体が学び続けることだ」という目的を超えた「私たちの欠かせない本質」としての「学び」の姿があります。それは「楽しいから学ぶ」「感動するから学ぶ」「知りたいから学ぶ」というような学びです。
私の大学時代にドイツ語の先生が、哲学者のエルンスト・ブロッホの墓石には、「考えるとは踏み越えることだ」と刻まれているという話をしてくれたことが、今でも心に残っています。「学ぶということはいろいろな限界をのりこえていくこと」なのです。
是非、これからも一緒に学び続けましょう。
皆さんとの出会いを心待ちにしています。
合格した皆さんに、心から「おめでとう」の言葉を贈ります。四月の入学式で皆さんと、この天白台の学び舎で会えることを、とても楽しみにしています。そして皆さんの学ぶ日々はこれからもずっと続くのですから、残りの中学生活の日々、しっかり学習を続けてほしいと思います。
学ぶということは、「高校に受かるため」「会社に入るため」のような「~のため」という目的を持っていますが、その奥には「生きること自体が学び続けることだ」という目的を超えた「私たちの欠かせない本質」としての「学び」の姿があります。それは「楽しいから学ぶ」「感動するから学ぶ」「知りたいから学ぶ」というような学びです。
私の大学時代にドイツ語の先生が、哲学者のエルンスト・ブロッホの墓石には、「考えるとは踏み越えることだ」と刻まれているという話をしてくれたことが、今でも心に残っています。「学ぶということはいろいろな限界をのりこえていくこと」なのです。
是非、これからも一緒に学び続けましょう。
皆さんとの出会いを心待ちにしています。
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