「自分たちが実践できるSDGsを考える」

Posted by 蘇南高等学校長. 2021年02月22日15:07
 2年生の保健の授業で、「蘇南高校で実践できるSDGsを考えよう」というテーマをたて、グループ・ディスカッションをしながらアイデアを出し合ってきました。よりよき社会のあり方を考える「探究的な学び」が、総合的な学習の時間だけでなく、いろいろな教科の学習で行われ、それらがつながっていくことが大切だと思うのです。

 担当の今井先生からワークシートのファイルを見せていただきましたが、生徒たちの着眼点が実に鋭いと感心します。普段から保健の授業を生徒たちはとても一生懸命学んでいるので、今回も生徒たちの誠実な思索が結晶したという印象です。
 たとえば、「5 ジェンダー平等を実現しよう」については、男女別の制服のあり方を見直した方がよいのではないかという意見が複数あります。実は、すでに先日の前期選抜の合格者への通知のなかには、「性別違和を抱えている方は学校に相談してください」という一文を新たに加えています。しかしこのことは在校生にも伝えなければと、あらためて思いました。文化祭でLGBTの尊厳をふみにじるような企画は絶対にしないという校長の呼びかけを生徒たちは守ってくれましたし、ジェンダー平等の意識がさまざまなところで定着していくことを目指したい。
 「2 飢餓をゼロに」については、蘇南高校の敷地の中には使われていない空間があるので、そこで農産物をつくり販売して、売り上げをNGOに寄付したらどうかというアイデアが、複数の生徒から出されました。なるほど、ですね。「16 平和と公正をすべての人に」では、長崎修学旅行に行ってきた2年生が、自分の考えたことを1年生に発表する機会があったらいいのではないかという提言がありました。これもすばらしい。
 「11 住み続けられるまちづくりを」については、蘇南高校生によるボランティア・デイをつくったらどうかという提言が、これまた複数の生徒から寄せられました。まずは行動ですよね。

 1枚1枚のカードを見ていくと、蘇南高校が地球の中でよりよい学びの場になるためのアイデアがたくさん詰まっています。こうした思いを「かたち」にしたいなあと切に考えています。