「尚学の道を歩きやすいように改修する」

 来週の3年生の卒業式を心を込めて実施するために、様々な校舎の改修・清掃を行っています。

 今週は、「尚学の道」の段差を小さくする工事が終わりました。「尚学の道」とは、車道に沿った歩道の坂道をのぼってきた生徒が、車道から離れて前庭の中の石段を登り、本校舎の正面下にたどりつくところです。創立50周年の頃に整備されたらしいのですが、南木曽特有の激しい雨に浸食されて、一段一段の高さがかなり大きくなってしまい、まるで登山道のようになっていました。
 誰もが苦労せずに歩けるような道にしたいと思い、大きな段差になってしまったところにはスモールステップの新たな石段を加えました。高校生の「学習指導」と同じかも…と思ったりしています。

 名工土木さんに工事をてがけてもらい、浸食が激しかった面にコンクリートを流し込んでもらうとともに、中に石をはめこんで石段が連続しているように見える工夫を施していただきました。実にきれいな仕上がりです。
 これで、「尚学の道」を踏みしめながら、卒業式の日に登校できます。
 
 「尚学」とは聞きなれない言葉ですが、学校創立時の学校組合長・坂田仲蔵氏(読書村長)が書いた「尚学」という文字が校長室に掲げられてきたと『蘇南高校五十年史』には書かれています。
 残念ながらその作品が現存しないのですが、「尚学」、つまり、学ぶことを大切にする(尚ぶ=たっとぶ)精神は、いつまでも受け継いでいきたいと思っています。

「尚学の道を歩きやすいように改修する」