「終わりでなく、明日につなぐ」

 今日は、3年生の分散登校日で、家庭学習の課題の点検・解説や、総合研究の打ち合わせをしました。3年生の元気な声を聞くと、校舎全体がいつもより一層明るく見えてきます。

 午後の職員会の冒頭で、昨日のバドミントン部作成のYoutube動画を職員みんなで鑑賞。このブログでは公開できないのが残念なのですが、実によくできています。トランプの演説に、勝手に自分たちのメッセージを字幕でつけているのですが、要所要所で英語と日本語を一致させている。occurを「お母(かあ)」とか。ひとりひとりの「自主練」の姿に、職員も大いに笑い、そして大いに勇気づけられました。字幕には「先生たちも頑張って!」と映し出され、私は二度目の大感動。

 さて、そんな午後、高体連から今年度の地区大会を中止するとの通知がきました。すでに、あるいはこれから、顧問から生徒に、このあまりに悲しい現実を伝えます。自分たちに何の落ち度もないのに、自分が目標にしてきた大会に出場することもできないのです。生徒の皆さんの願いを叶えられなくて、ただただ申し訳ない思いでいっぱいです。

 ただ、先生たちとこんなことを語り合いました。これで「終わり」にはしたくないですよね。自宅で待機しているうちに、何となく自分の部活が「終わり」になったには、したくない。国体予選のような別の大会の可能性があるかもしれない。学校が再開されたときに、何かの試合を自分たちで企画することができるかもしれない。100が0になるのでなくて、0ではないけれども50や60にできる方法はきっとある。ブリコラージュできるはず。
 だから、今は、自分の自主練をあくまで続けることをしてほしいです。「今できること」を続けてほしい。そして学校で再び部活のみんなと会えたとき、自分の打ち込んだ部活動を、次はあなたに託すと後輩に「つないで」ほしいです。

 自分の大切なことを「終わり」にしてはいけない。自分の未来や後輩たちに「つなぐ」ことで部活動をしめくくってほしい。蘇南高校の生徒にそう語りかけます。

 夕方、先生たちが分担して校舎のあちこちを消毒して回りました。この作業も30分以上かかります。次の登校日に生徒を迎え入れるためです。
 木曽保健所管内でも陽性の事例が発生したとのニュースも届きました。

 生徒と同じように、私たち教職員も蘇南高校を明日に「つなぐ」覚悟です。

「終わりでなく、明日につなぐ」