「今夏の全国高校総体中止の報道を受けて」

 先週末、25日(土)から26日(日)にかけて、全国高体連の臨時理事会が、今夏の全国高校総体(インターハイ)を中止する決定を行ったとの報道が流れました。現在の状況では選手に感染が広がる可能性が否定できないこと…、十分な練習が行われていないなかで大会を開催した時に、選手が負傷する可能性が高いこと…、参加登録をはじめとする大会運営が困難であること…、など、多くの理由を考えた上での総合的な判断であるとのことです。

 しかしながら、インターハイ出場を目指して3年間の部活動に全力で打ち込んできた皆さんが、どれほどの悲しみにとらわれたか、このことを私はずっと考えています。皆さんと皆さんを応援してきた保護者の皆様に、本当に申し訳なく思います。

 今日の段階で、私からは二つのことを皆さんにお願いします。
 ひとつめ。全国総体は中止になったわけですが、県総体・地区総体などの県レベルの大会については、4月30日(木)に長野県高体連の会議が開かれて協議されるとのことですので、本校に正式な通知があったところで、すぐに皆さんにお知らせします。全国以外の大会の情報については、もう少し、待ってください。
 ふたつめ。いつも「未来」を「読もう」と皆さんに言ってきたので、もう少し踏み込んでお話しします。蘇南高校の教職員一同は、皆さんが自宅待機を余儀なくされているうちに、すべての部活動がいつのまにか終わってしまったという形にはしたくありません。どのような形であれ、皆さんが「これが最後の部活動だ」と思える何らかの競技があって、自分の部活動を終える時に、仲間や後輩に「思いをつげて部活動をしめくくる」ことができるようにしたいと考えています。感染症の流行によって、私たちの日常がどれほど破壊されようとも、蘇南高校が部活動を守る姿勢は、変わりません。
 以上のことを、今日、皆さんに伝えます。

 家にいても個人練習を横につないで、部活動のネットワークで何かの「形」をつくることができる。それを校長主催の「ブリコラージュ賞」に応募してほしいと、休業前に言いました。是非、休業明けに、皆さんが頑張った「形」を見せてください。それを私はとても楽しみにしています。
 これからも皆さんを、先生たちと一緒に、応援していきます。
「今夏の全国高校総体中止の報道を受けて」