「ただ、ただ、申し訳ない」

 昼休みに、この3月に「カナダ語学研修」に行く予定だった現3年生を集めて、緊急ミーティングをしました。3月の時点では、コロナのために「延期」という措置だったわけですが、県教育委員会の方針として12月までの海外研修は中止ということなので、本校として「中止」決定をすると私から生徒の皆さんに伝えました。(本日は3学年PTAだったので、保護者の皆さんにも同じことをお伝えしました。)

 「カナダ語学研修」に行きたいから蘇南高校に入学したという人もたくさんいたはずです。それなのにその機会が失われてしまったということに、校長として、「ただ、ただ、申し訳ない」と伝えました。
 本当に生徒の皆さん、ごめんなさい。

 それで、「カナダ語学研修」のかわりには、到底ならないのですが、ふたつのことを用意しました。
 ひとつは、8月にたった1日なのですが、複数のALTとともに異文化を学ぶ楽しさを味わう、ワンデイ・イングリッシュセミナーです。文部科学省は、調査書に「~に参加するつもりだったが、コロナでやむなく中止になった」と書けばいいと言っていますが、「~に参加して、〇〇に成長した」というように〇〇がなければ、意味がないと思うのです。受験勉強の中でのたった1日になるけれど、代替のセミナーを渾身の力を込めてやりたいと思います。
 もうひとつは、せめて今晩、カナダの味を楽しんでねということで、校長からひとりひとりにカナダから輸入したメイプルビスケットを1箱ずつプレゼントしました。(生徒の皆さん、温かな拍手をいただき、ありがとう。)

 繰り返しますが、「100を0にしない」のが本校の方針です。
 でもやっぱり、生徒の皆さんには、「ただ、ただ、申し訳ありません!」
「ただ、ただ、申し訳ない」