「南木曽で『いのち』を守るために」

 蘇南高校は、明日、7月8日(水)もやむなく臨時休校をします。深刻な大雨の予報が出されており、JR東海が夕方までの運転取りやめを発表しています。生徒・保護者の皆さんには19時頃にオクレンジャーにて臨時休校のお知らせをしました。
 文化祭を前にして、そしてコロナ臨時休校から学校を再開してようやく生活リズムが整ってきたところの休校は、断腸の思いです。

 学校を臨時休校にすべきかどうか、私たちが判断する指標は、JRの運行状況だけではありません。気象庁の警報、累加雨量、木曽川の水量、雨雲レーダーなどなどいくつもの指標をチェックして総合的に判断しています。もちろん県教育委員会、町教育委員会、隣の木曽青峰高校などと相談もしています。
 難しいのは、長野県の防災情報に、木曽川の洪水予測に関する情報がきわめて乏しいことです。今までの行政のいきさつがあるのでしょうが、長野県河川砂防情報ステーションのHPをみても、木曽川の流量に決定的な影響を与える、王滝村の牧尾ダムの様子がわからない。そこで別のHPを開き直し、牧尾ダムの動向を別途監視します。毎秒300tとか600tといった規模になる牧尾ダムの放出量によって、蘇南高校直下の木曽川の流量は決定的な影響を受けるからです。

 ちょうど今、牧尾ダムからの大量放流によって、南木曽の木曽川河畔の地域に避難勧告が出ました。牧尾ダムの放出量を調べると毎秒900tに及んでいます。
 すぐに職員住宅の先生方にも避難をよびかけました。
 「いのち」を守るために最善を尽くす所存です。
「南木曽で『いのち』を守るために」