「当たり前だと思ってきたことは、決して当たり前じゃない」

 今日、7月13日(月)は、文化祭準備も含めてすべての日程を予定通り行うことができました。
 この当たり前のことができることの何という幸せ。
 先週は月曜日に授業打ち切りで火曜日から木曜日までが休校、土曜日も登校禁止…と豪雨の直撃を受け続けています。

 お互いに語り合って元気になろう…と、朝一番に、生徒会副会長の尾上さんと校長室で対談をしました。

――コロナ臨時休校は、どのように過ごしていましたか?
尾上さん「バレー部のインターハイ予選がなくなってしまったことが、とにかくやるせなくて、言葉にできないくらいの悔しい思いに明け暮れていました。バレー部は自分たちでたちあげた部活です。最初は、練習試合はすべて負け。でも一生懸命練習した結果、次第に勝てるようになってきた。一歩一歩、自分たちで作り上げた部活、それが誇りです。だから悔しい思いの中で、顧問の先生にも励まされて、これで終わるわけにはいかないと、次第に思うようになりました。」

――コロナの次は豪雨の連続休校に直面しているのですが、どう乗り越えますか?
尾上さん「まず、休校中は、家で出来ることもたくさんあるので、それをお互いにLINEで連絡をとりあいながら、とにかくコミュニケーションをとって、開閉祭式のムービー編集など家で出来ることを一生懸命やっていました。登校できた時には、とにかく一人一人の意識が大切で、限られた時間を大切にしていこうとやっています。」

――蘇峡祭にどんな思いを込めますか?
尾上さん「『文化祭って当たり前のことじゃないんだよ』ということを全校のみんなにメッセージとして出していきたいと思っています。今回のコロナの経験で、つくづく思いました。当たり前だと思ってきたことは、決して当たり前じゃない。どれほど大切なもので、どれほど実現することが大変か…。そして文化祭をきちんとなしとげていることを地域の皆さんに見せることで、地域の皆さんに元気を贈れるようにしたいと思っています。」

 臨時休校の間にも生徒会執行部は、家で必死に準備を進めていたのですね。当たり前だと思っていたことが、決して当たり前ではなかった。このことを今年の文化祭の根底に据えようとしている尾上さんに、私は心から共感しました。

 そして私から尾上さんへのメッセージ。
 「そのことに気付いた人間は、大きな力を発揮できると思うよ!」
「当たり前だと思ってきたことは、決して当たり前じゃない」