「学校評議員会での対話」

 今日は、第1回学校評議員会を午後に開催しました。
 お忙しい中、樋口同窓会長さん、伊藤商工会長さん、小倉産振会長さん、伊藤南木曽町教育長さん、上田南木曽中学校長さん、伊藤さん(本校PTA代表)、安部さん(中学PTA代表)の皆様、授業見学から学校報告、討論にいたる2時間のおつきあいをしていただき、誠にありがとうございました。

 授業見学をしていただいた時間帯は、3年生2クラスを6展開していました。それぞれの志望に合わせた個別最適化がはかられている時間割なので、物理の授業は、2人の生徒に先生が1人(!)。
 完全に対話をしながら展開する授業でした。

 学校評議員会では、三つのテーマにしぼって評議員の皆さんからご意見を頂戴しました。「地域でよりいきいきと学ぶための方策とは」「地域の発展につながる教育とは」「中学生がより行きたいと思える高校とは」というテーマについて、とても実り多い対話をすることができました。
 当然ながら、ここには「私たちが住んでいるこの地域をどのような世界として認識するのか」とか「私たちがこれからの望ましい生き方をどのように展望するのか」という根源的な問題意識が関係してきます。やはりこのようなことを真剣に対話し合うことから教育は始まるのだとあらためて実感しました。

 今日、話し合ったことは、私自身が、ここ南木曽で、どのように生きていくのかにつながってくる問題意識です。私はここ南木曽で教育という仕事をしながら、日本社会全体に向かって自分の教育実践とか歴史学研究の成果を発信して、広く深い対話の波紋を創造していきたいと思っています。それは「田舎であっても頑張る」という意識ではなくて、「文化の交差点のようなこの地域で世界有数の文化実践に出会いながら生きている」ことの恵みだと考えています。
 そんな実感を生徒と共有したいと、あらためて思った学校評議員会でした。
「学校評議員会での対話」