「夏休みが明けたら、“夏野菜”が!」

 2週間の夏休みがあっという間に終わり、今日から授業再開です。1・2年生は「学びの基礎診断」テスト、3年生は「進路の日」企画でした。猛暑の陽ざしにどんどん校舎が熱せられていくので、クーラーの設定温度をいつもより2度下げて対応しました。

 そんな一日がどのように始まったかというと、朝一番に校長室に3年生の伊藤さんが来てくれました。手に持っていた紙袋を少しかざして、「これ、ブリコラージュ賞の野菜です。校長先生にも食べてもらおうと思って…」と。
 なんと、なんと! 臨時休校中のブリコラージュ賞に、伊藤さんは、「自給自足生活」というタイトルで応募をしてくれました。物流が不安定になるかもしれないから、荒廃した土地を耕し直す「学び」を家族みんなで取り組んだのです。その様子は、先日の『信濃毎日新聞』7月31日付「ヤンジャ」紙面がとてもいきいきと紹介してくださいました。まさか、そのおすそ分けをいただけるとは!
 意外性に彩られた感動に満ちている蘇南高校らしい、私の夏休み明けでした。
 ちなみに昨晩、私は地元のスーパーに買い物に行って、とても驚いたのです。野菜の高いことに。買おうと思っていた野菜の半分くらいしか買えなかった。
 コロナで食料の流通が危機に瀕することは生じなかったのですが、その後の異常気象で確実に食料供給が乱れています。したがって「自給自足生活」の学びの成果は十二分にあったと言うべきでしょう。未来を読んで、今を生きることが出来ている。まさに開拓者精神。

 …みずみずしいキュウリにナスにトマトにインゲン。ロンリーな単身赴任生活(!)の今晩の食事が何と豊かになったことでしょう! これで私は十分に酷暑に立ち向かえそうです。
「夏休みが明けたら、“夏野菜”が!」