「チームLと一緒に授業評価のあり方を考える」

 長野県の県立高校では「匿名性を担保した授業評価」を実施しています。生徒が、自分が受けている授業の教員による進め方について、無記名で評価するというもので、先生方は毎回緊張してこの結果を参照して、自分の授業改善にいかしています。

 ところが振り返ってみると、この授業評価の観点は教員が作ったものであって、生徒が「授業はこうあってほしい」と思っていることが反映されているかがわからない。
 ならば、生徒と対話してみよう。
 今日は、蘇南高校「チームL」を校長室で結成しました。3年生の正副生徒会長と1~3年のルーム長の8名から構成されます。

「これから学校にかかわる色んなことを皆さんに聞いていきます。チームLのLは、リーダーのLです。時には、ホームルームでクラスのみんなの意見を聞いてきてもらうこともあるでしょう。是非、蘇南高校のあり方を一緒に考えてくださいね。」

 続いて昨年度までの授業評価のアンケート用紙を見ながら、生徒に自由に意見を言ってもらいました。これが予想以上(!)に意見が次々に出てきます。
「授業中で『深く考える場面』があるかどうかが大事だと思います。」
「先生が一方的に話すだけの授業って、先生自身が理解しようとしているにすぎないんですよね。それっておかしい。」
「生徒自身の取組の問題点を自覚させるような質問項目も必要です。先生の問題点をあげるだけでは、授業はよくならないと思います。」

 ・・・おー、君たちは、何と素晴らしい生徒たちなのだ。私は、心の中でつぶやいていました。
 早速、生徒の考えを取り入れて授業評価改訂案を作りました。明日の職員会で先生方と共有していきたいと思います。

 生徒が学校づくりに主体的に関わるための工夫が、色々な高校で取り組まれています。長野県では、辰野高校の三者協議会とか、松本深志高校の「鼎談深志」など、感心させられる素晴らしい取組がいくつもあります。
 本日、気楽な形でスタートした対話組織「チームL」が、どんなふうに展開していくか。結構ワクワクしています。

「チームLと一緒に授業評価のあり方を考える」