「澄み切った秋晴れのなか、ソバを収穫する」

 今日も木曽谷は雲ひとつない最高の秋晴れです。
 2年の経営ビジネス系列の「課題研究」の授業では、本校OBの早川さんから畑をご提供いただき、ソバの栽培、収穫、加工を生徒たちが実習する学習をおこなっています。県木曽農業農村支援センター、南木曽町役場、JAなどの皆様からのご指導をいただきながら、今日はソバの収穫を行いました。
 鎌で刈り取ったソバを束ねて縛り、それをトラックに積んでいきます。いっぱいに積んだ後は、落穂拾いを行います。南木曽岳が青空に映える木曽川西岸の畑で、生徒たちは笑顔で汗を流していました。
 ソバの収量はその年の天候に大きく左右されます。今年は雨が多かったためか、雑草の背丈が高くなってしまい、例年よりも収穫量が減りそうです。それでもトラックいっぱいの刈り取ったソバを別の場所に運び、はぜ掛けをしていただきました。

 家で収穫した経験があるかと生徒に聞いたところ、家の前の家庭菜園の野菜を採って台所に運んだという経験はあるようです。でも播種をして一面に実った農産物を収穫するという経験は初めてとのこと。「いのち」をいかし、その「いのち」に自分の「いのち」がいかされるという、日々のいとなみをあらためて自覚する格好の学びになりました。
 
 早川さんの上の畑では、野沢菜の芽が顔を出していました。
 厳しい冬に向かうこの時期に、すくすくと成長していくのは、人間だけではないのですね。
「澄み切った秋晴れのなか、ソバを収穫する」