「修学旅行の結団式で旅の心がまえを語りかける」

 明日から始まる2年生の長崎修学旅行の結団式を行いました。
 多くの高校が修学旅行を中止するなかで、本校は感染防止対策をたてて実施します。世の中では第3波への危機感が高まっているわけですが、この時期にそうなるであろうことを私は予想していました。それもふまえて、いくつもの準備を重ねてきました。

 ①夏に職員による下見を行い、ソーシャル・ディスタンスをとれる行動パターンを研究。➁接触の多い新幹線移動をやめて往復ともに長崎空港を利用。③民泊のとりやめとホテルの相部屋人数の減員。④バイキングから個食提供への変更。⑤すべての行程のバスの大型化。⑥引率教員に養護教諭を加え、増員。⑦万一の事態を想定したフローチャートの作成。⑧旅行社では経験豊富な支店長さん自らが添乗、などなどです。

 なんと本校では2年生全員のご家庭から同意書が出て、この修学旅行が実施されます。保護者の皆様の温かなご理解をいただいていることを胸に刻んで、安心安全な旅行にするつもりです。

 今日の結団式では、私は二つのことを生徒たちに語りかけました。
 ひとつめとして、旅は「見てみよう」「知ってみよう」という思いがあって、はじめて豊かなものになるということ。その思いがなければどこに行っても何も感じないし、何も残らない。でも君たちならば、たくさんのことを見ようとし、知ろうとするだろう。
 ふたつめとして、旅は「友との人間関係を広げ、確かなものにする」大切な機会だということ。今までは近しい友、それほど近しくない友など、友人同士の一定の距離が出来て、生活の安定があったはずだが、旅はそれを不安定にする。近しくない友とも一緒に行動するし、近しい友のこれまで見えてこなかった面を知る。その不安定さを乗り越えて、あらためて人間関係をつくることで、旅の感動はより素晴らしいものになる。

 そんなかけがえのない修学旅行がいよいよ始まります!
「修学旅行の結団式で旅の心がまえを語りかける」