「南木曽町観光協会にモニュメントを寄贈する」

 コロナ臨時休校や集中豪雨を乗り越えて、7月中旬に蘇峡祭(文化祭)を生徒がやりとげたとき、生徒たちは「苦しい時に自分たちだけが楽しむという姿勢ではなく、みんなで力を合わせて南木曽町に貢献できるモニュメントを作ろう」と話し合い、巨大パズル型のモニュメント観光案内板を作成しました。
 ダンボール紙を切り出して組み立てて、そこに南木曽町の代表的な観光名所を描きこみ、開祭式で披露しました。その後、生徒会執行部の代替わりがあり、新しいメンバーで不十分だったところを手直しし、このほど完成したのです。

 今日、軽トラック3台に積載したパズルのピースを妻籠宿の南木曽町観光協会に運び、贈呈式を行いました。生徒会長の澤渡さんと副会長の藤本さんから樋口事務局長さん(本校同窓会長でもあります)にモニュメントを受け取っていただき、励ましの言葉をいただきました。澤渡さんは、試行錯誤を重ねて苦労して作ったものであり、文化祭を通じて社会貢献がしたかったとの思いをあいさつのなかで語りました。

 ところが…! 深刻なトラブルが発生。モニュメントが収まるはずだった観光協会の建物の天井につかえてしまったのです。やむなく玄関先に組み立てて記念撮影をし、建物の中では分解した状態でとりあえず展示することとしました。時を見て、上下の部分をカットして寸法を縮める作業をするかなどを検討していきます。
 学校のなかでは普通のサイズだと思っていたのですが、学校の外の空間に出ると、結構大きなものを作ったのだと、自分たちのやったことをあらためて認識できました。
 とまれ、この夏の生徒たちの努力の結晶が、妻籠宿のまんなかで輝くことを祈りたいと思います。

「南木曽町観光協会にモニュメントを寄贈する」