「本校の実践報告をたくさんの先生に聞いていただく」

 今日の夕方、WEB会議にて今年度取り組んできた本校の授業づくりの実践報告をしました。以前に工業教頭会で私が実践報告をした内容について、もっと開かれた場でやってほしいというお声をいただき、今日の機会となりました。
 私どもも驚くほどの60名以上の先生方につながっていただきました。拙い報告を聞いてくださった先生方、本当にありがとうございました。

 コロナ臨時休校を乗り越えて頑張った生徒の努力を「テスト」ではなくて「生徒自身の振り返りと教員のコメント」(=アセスメント)という形で丁寧に評価しようとしたことがきっかけで、アセスメントをそのまま継続して、生徒を多面的に評価しようということになっています。
 全国工業高校長協会の研究実践校となったことで、授業で身に着ける力を生徒と共有し、単元の終わりにどんな成果があったのかを生徒とリフレクションする「振り返りシート」(ルーブリック)を工業科の藤城先生が開発し、さまざまな先生が試しています。

 大事な点は、「文部科学省が命じたから」「県教委が命じたから」教育をするのではなくて、自分たちが今の教育を「さらによくしよう」と努力していくこと(ダメなものを大ナタふるって大改革するという感覚は私にはない)であり、その努力が「たまたま」3観点評価に十分対応できた…というようになりたいと思うのです。

 そしてもうひとつ大切なことは、評価というのは、ある角度から人間を見つめることですから、よくよく慎重にならなければならない。自分たちが横暴なことをしているのではないかということをたえず点検していかなければならない。
 そのうえで、学びの成果を生徒と共有し、生徒に「すばらしいよ」と声をかけられるよう、私たちは「生徒の具体的な学び」に対して、丁寧な評価ができるような学校になりたいと思うのです。
「本校の実践報告をたくさんの先生に聞いていただく」