「茶道同好会の生徒たちからお茶をいただく」

 先週、生徒たちにお茶会に招待してもらいました。
 本校の茶道同好会は1年生5名が、裏千家の小島先生からご指導をいただいて、活動をしています。コロナ禍のなかなので、新年のお茶会を実施することもなかなか困難です。そこでマスクをした教員がお茶をいただくときだけマスクを外すというやり方で、何とか生徒たちの努力の成果を発揮する機会を実現したというわけなのです。
 
 実は、その前の週、部員のひとりが校長室に「招待状」をもってきてくれました。これがとても手の込んでいる招待状で、お茶会のタイトルが「冬椿の茶会~天狼」とあります。冬椿や天狼(シリウス)を楽しみましょうというメッセージです。

 感染防止策のために換気をよくしてありますから、確かに部屋は寒い。でも椿とシリウスをイメージできる空間ができていて、椿を象った和菓子とお茶をとてもおいしくいただいたのでした。心まで凍り付くような冬だからこそ、椿の鮮やかな花びらや夜空のシリウスの輝きが「希望」のように心にしみいるのでしょう。

 様式化された動作の中に「自由な境地」があり、そこに「人の温もり」を感ずる、日本の伝統文化の奥深さを、生徒たちに教えてもらった素敵なひとときでした。
「茶道同好会の生徒たちからお茶をいただく」