「学びの軌跡の卒業アルバム」
Posted by 蘇南高等学校長.
2021年02月03日18:30
昇降口ロビーの片隅に、独特な空間ができています。
3年生のひとりの男子が、これまでの自分の人生で制作した美術作品をアトリエ風に展示するインスタレーション(展示空間まで含めてアート作品にする手法)の作品を発表しているのです。その独特なタッチの絵画作品は、ことに私の目をひいてきました。シュルレアリスムのようなイマジネーションあふれる作品を創造する生徒だったからです。
すでに美術系の大学にも合格しており、さらに自分の才能を磨いてくれるだろうと、大いに期待しています。
彼のインスタレーションをみると、3年生は「学びの軌跡」を感じる自分の部屋から外に出て、新しい人生の第一歩を記そうとしているのだということを実感します。進学して新たな学びを始めるためには、「学びの軌跡」を胸に秘めつつ、未知の世界と自分への「飛躍」が必要です。
この作品は、自分の「学びの軌跡」の卒業アルバムなのかもしれません。
私自身の高校時代の「学びの軌跡」のインスタレーションはどのような風景だったのか。今となってはおぼろげなのですが、昨晩、論文を書いているときに、ふと「ヴァルネラビリティ」という、高校時代に大江健三郎の小説を読んでいて出会った言葉が、ふとよみがえってきました。その言葉に心揺さぶられた思いも鮮明によみがえりました。
「学びの軌跡」は、心の片隅にしっかり生き続けているのかもしれないと思ったのでした。
3年生のひとりの男子が、これまでの自分の人生で制作した美術作品をアトリエ風に展示するインスタレーション(展示空間まで含めてアート作品にする手法)の作品を発表しているのです。その独特なタッチの絵画作品は、ことに私の目をひいてきました。シュルレアリスムのようなイマジネーションあふれる作品を創造する生徒だったからです。
すでに美術系の大学にも合格しており、さらに自分の才能を磨いてくれるだろうと、大いに期待しています。
彼のインスタレーションをみると、3年生は「学びの軌跡」を感じる自分の部屋から外に出て、新しい人生の第一歩を記そうとしているのだということを実感します。進学して新たな学びを始めるためには、「学びの軌跡」を胸に秘めつつ、未知の世界と自分への「飛躍」が必要です。
この作品は、自分の「学びの軌跡」の卒業アルバムなのかもしれません。
私自身の高校時代の「学びの軌跡」のインスタレーションはどのような風景だったのか。今となってはおぼろげなのですが、昨晩、論文を書いているときに、ふと「ヴァルネラビリティ」という、高校時代に大江健三郎の小説を読んでいて出会った言葉が、ふとよみがえってきました。その言葉に心揺さぶられた思いも鮮明によみがえりました。
「学びの軌跡」は、心の片隅にしっかり生き続けているのかもしれないと思ったのでした。
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
カテゴリ
最近の記事
「校長最後の日に学校がみんなのためのミュージアムになる」 (3/31)
「誰でも学びに積極的になれる力をもっている」 (3/30)
「蘇南高校の生徒たちに語りかけたことばがロシア語になる」 (3/29)
「学ぶ意義を確認しながら着実に学び続ける」 (3/28)
「この桜の花びらの数くらい」 (3/27)
「雑誌『思想』4月号はなんと歴史教育の特集です」 (3/25)
「3年間で“最初で最後の”盃を先生方とくみかわしました」 (3/24)
「学生時代に授業中に寝ていそうな先生は校長先生」 (3/22)
過去記事
最近のコメント
お気に入り
ブログ内検索
QRコード
インフォメーション
アクセスカウンタ
読者登録
プロフィール
蘇南高等学校長