「シラバス改革を全職員ではじめる」

 今日は、前期選抜の諸会議のために、生徒は午前中のみの授業でした。入学予定者の発表に向けて、さまざまな準備を進めた一日でした。
 慌ただしい中ですが、同時に大切なのは、4月以降の新学期の準備でもあります。

 今日の職員会で教育課程委員長の楯先生から、シラバス(授業要項)を一新することが全職員に呼びかけられました。①あらためてそれぞれの科目で身につけたい力を明確にすること。➁その力を一年間のなかでどのように評価するのかを観点別にあらかじめ明確にすること。③授業の進み方については大枠でよい。④生徒にあらかじめ心にとめておいてほしいメッセージを記すこと。⑤どのような生徒(進路別・系列別)がこの科目を選択するよいかをはっきりさせること。⑥以上のことを担当任せでなく教科会で検討して策定すること。…このような内容です。

 どの高校もシラバスを策定しているわけですが、ともすると形式的な作業になりがちです。でも自分の科目が目指す力を、自分の学校がかかげている生徒育成方針とか学習指導要領、OECDなどの諸提言などを参照ながらあらかじめ念頭において、それを生徒と共有するためにこそ、シラバスがあるわけです。
 シラバスの策定を協働的に丁寧に行うことで、次年度の授業の基礎がかたちづくられるのでしょう。

 形式的なものに「いのち」をふきこむ試みを大切にしたいと考えています。
「シラバス改革を全職員ではじめる」