「カナダには行けなかったが英会話の勉強は続いている」

 本校には「カナダ語学研修」というプログラムがあり、学年の約3分の1の生徒が3月にカナダに旅立ちます。研修費用の半額を南木曽町から支援していただいています。
 ところが昨年に続き、今年もコロナ禍のなか、海外渡航を断念せざるをえませんでした。でも、「カナダ語学研修」に参加予定の生徒は、金曜日の放課後に英会話の補習授業を継続して学んできました。今年から松本市にある外国語学校「A to Z」と連携して、オランダ人のヨード・ヨンゲーリュス先生とオーストラリア人のフィリップ・イーサー先生に、特別英会話の講師をつとめていただいています。
 とはいえ、松本から南木曽にやってくるのは、ゆうに片道2時間半はかかります。そこで最初に対面授業を行って、あとはずっとオンライン授業を進めてきました。

 12日(金)は最終授業だったので、二人の先生が南木曽までやってきてくださり、半年ぶりの対面授業となりました。
 生徒と出会ったときの盛り上がり方が違います。「ホンモノのヨードだよね!」「画面のフィリップと同じだ!」と、当たり前なのですが、オンラインで学んできた先生と改めてじかに対面できた時の喜びが、生徒からあふれてきます。これには二人の先生も感激していました。
 最後の授業は、未来に世界のどこを旅したいかというテーマで英語を使ったコミュニケーションを楽しみました。二人の先生のもとで学んでいると、本当に英語が楽しくなるのです。

 そして何より大切なのは、「カナダ研修旅行」は中止になってしまったのですが、生徒たちが英会話の学習をずっと続けてきたという点です。未来には、必ず海外に飛び立つ機会は来ます。
 学びは高校だけで完結するものではなく、その先の人生につながっていくのです。
「カナダには行けなかったが英会話の勉強は続いている」