「3年生60名が世界に飛翔する」

 自分が生きている時代と真剣に向き合った人は、何歳であるかに関係なく、ずっと心に残るであろう「ことば」をうみだします。
 令和2年卒業式が、南木曽町の向井町長さん、伊藤教育長さんのご臨席と保護者、在校生全員の出席を得て、とっても温かく素敵なセレモニーとして開催することができました。卒業式では、前生徒会長の伊藤さんが、三つのことを私たちに語りかけました。

 高校時代に自分が学んだことの第一は、「挑戦してみること」の大切さだ。チャレンジすれば、新たな気づきと出会いが生まれて、自分がこんなふうに生きてみたいという思いがわいてくる。今、自分は「教育」についてもっと学び、「子どもたち」を支えて生きていきたいと考えている。
 学んだことの第二は、「日常」というものの大切さだ。コロナで自分たちの生活は大きく変化したけれど、それがゆえに「学校に行く」ということのかけがえのなさを私たちは思い知った。文化祭のテーマ「青春と一瞬」にこめたように、日常の一瞬一瞬をいとおしいと思った、あの感覚を自分は一生忘れないでいたい。
 第三は在校生へのメッセージとして、「こんな時代」であるからこそ、「自分ができること」を見つけていこうと言いたい。そうすることで「一瞬」を大切にしていこう。


 伊藤さんの「答辞」の要旨です。
 蘇南高校から、私たちの誇る卒業生たちが世界に乗り出していきます。
 とってもさびしいというのが本音ですが、卒業生たちのこれからの「挑戦」と「日常」に幸多からんことを心から祈りたいと思います。

 「卒業、ほんとうにおめでとう!」
「3年生60名が世界に飛翔する」