「なぜと問い続けること」

 今日の信濃毎日新聞の1面のコラム「斜面」で私のことをとりあげていただきました。
 と言っても、主題は、新しく始まる高校の新教科「歴史総合」のことです。日本史と世界史をあわせて近現代史を学ぶ「歴史総合」が令和4年度から始まり、知識注入型の学習から「問い」をもって歴史を探究する学びの方向により一層変わっていこうとしています。私は、民間の研究会、日本学術会議で議論を重ね、文部科学省の委員として「歴史総合」の設計に関わってきました。
 コラム「斜面」では、「問い」をもつことが大切だという私のコメントを紹介してくださっています。

 コラムは冒頭で川崎洋さんの詩の書き出しと終わりを紹介するところから始まっており、私は深い感銘を受けました。

〈なぜ 風は/新しい割ばしのように かおるのだろう〉…〈そして 人は なぜ/いつの頃からか/なぜ/を言わなくなるのだろう〉

 「なぜ」を言わなくなることに抗って、「なぜ」と問い続ける生徒を育てたい。
 そしてそのために、先生たちはもちろん、何より校長である私が、「なぜ」と問い続けたいと、新年度のスタートラインに立って、あらためて決意しています。
「なぜと問い続けること」