「伊那谷を南から見上げる」

 木曽谷と伊那谷…同じ谷でも地理的な形がまったく違います。伊那谷は南北100キロをほぼ一直線に通貫しています。中央構造線に沿った断層の方向と重なる直線です。

 快晴に恵まれた今日は、ふと「南の端」から伊那谷を真北に眺望しようと思い立ち、下條山脈の見晴山に登りました。十数年前に元旦の初日の出を拝むために登って以来の見晴山です。
 飯田から見ると穏やかな山容に見えるのですが、実際に登ってみるとほぼ垂直の屏風のような形で伊那谷の「南辺」を区切っていることがわかります。

 足で歩くことによって、その土地の特色や魅力をよりよく知ることができます。
 今年は、色々な山からの木曽谷の見え方を探究してみたいと思っています。

「伊那谷を南から見上げる」