「日本西洋史学会で報告をします」

 今年度の日本西洋史学会がオンライン大会として開催されるのですが、その大会特別シンポジウムが、「『歴史総合』の史学史――『問う私』を問う」という刺激的なタイトルで企画されています。
 5月15日(土)の15:00~18:00という日程で、イギリス史の井野瀬久美恵さんの司会のもと、フランス史の高澤紀恵さん、日本史の成田龍一さん、そして私の3名が報告を行い、全国からつながっている方々と対話をします。
 大会本部が置かれる武蔵大学の平野千果子さん(フランス史)をまじえた5名で、この一年ほど、何回もウェブで勉強会をもちながら、「『歴史総合』の史学史――『問う私』を問う」という共通テーマの問いをたて、その問いを各自で探究してきました。
 このオンラインの対話がどれほど私に大きな影響を与えたか、いくら感謝しても足りないと思っています。お互いを「先生」ではなく、「さん」付けで呼び合っているのも私たちの信頼関係ゆえのこと。

 私は、明治維新以降の日本の歴史教育における「世界史」の歩みをたどりながら、その課題を乗り越えるために、来年度から始まる新科目「歴史総合」がどのような学びの機会になるべきなのかについて提言してみるつもりです。
 世界史について「問いを考えている私」自体を再考する(問う)報告を、目指します。

「日本西洋史学会で報告をします」