「悲しみに思いをいたしながら試合にのぞむ」

 今日は、インターハイ予選中信地区大会のバドミントンの大会長として、信州スカイパーク体育館に一日つめました。
 コロナ禍の中なので、感染予防対策を幾重にもとり、先生方はとても神経を使いながら大会運営をしています。スコアをつける用箋挟み、ペン、イス、あらゆるものを、そのたびにアルコール消毒をしました。フロアはいくつかの扉を全開にして、風が通るようになっています。感染予防のためにやむをえない措置です。

 開会式で選手宣誓をしたのは、蘇南高校の森さんでした。校長室の掃除をしてくれている彼と、あらためてコートで向かい合うので、それだけで胸が熱くなります。
 さらに私が心を動かされたのは、このような状況下で大会に参加できることになったことへの感謝の思いを忘れずに試合に臨みたいということと、昨年の大会に出られなかった先輩の悲しみに思いをいたしながら試合に臨みたいということを、森さんが宣誓したからです。生徒たちが、たくさんのものを背負ってこのコートに立っているのだということを、あらためて感じました。
 他校の皆さんの思いも同じであったことでしょう。

 本日は、学校対抗戦だったのですが、男女ともに蘇南高校が優勝しました。
 生徒たちのプレイはすがすがしく、力強いものでした。

「悲しみに思いをいたしながら試合にのぞむ」