「紙はないけれども賞状を授与したい」

 インターハイ予選の結果を校長に報告してねと、顧問を通じて生徒に伝えています。
 特にこれで部活動に区切りをつけることになる3年生が「今のこの時点で考えていること」を語り、そのことばを受け止めることが、校長の役割だと思うからです。

 まず、女子バレーボール部の全学年17名が訪ねて来てくれました。1回戦で敗れたものの、1セット目が「6対25」だったのに対し、2セット目は「23対25」と接戦の末の惜敗でした。

「大会で20点をとったのは初めてです。マネージャーとして、スコアを記録するのが本当に楽しかった。そんな経験が最後にできました。」(古川さん)
「大会では一人一人の役割をきちんと果たすことができたんだなって思いました。」(宮下さん)
「20点までとれるほど自分たちのチームが成長できたことがわかって、本当にうれしかった。選手権までもう少し続けたい。」(青沼さん)
「ここまで出来たことに対して、みんなにただただ感謝の思いでいっぱいです。1年生が加わって、みんなで努力をしてきたこの2カ月が、私にとって本当に『楽しい』日々でした。」(垣内さん)


 彼女たちは、練習をすることが本当に「楽しい」2カ月を積み重ね、最後の大会で、記録を書き残すことが生まれて初めて「楽しい」経験を味わったのです。
 今日は、大雨の一日でしたが、彼女たちと対話をした私の心は快晴になりました。
 紙はないけれども賞状を授与したくなり、今日の私の記録を書き記したのでした。
「紙はないけれども賞状を授与したい」