「ツイッターの情報で安全は確保できるのか」

 今朝の7時半頃、JR東海の中央西線の木曽福島と上松のあいだで落石の警報が出たという理由で、2時間あまり両駅のあいだで鉄道が不通になりました。
 今年度からJR東海は「ツイッターの情報発信に一元化するので高校への電話連絡はしない」という方針を告げてきています。「電話よりもツイッターのほうが確実です」と強調しました。

 その結果、今朝、生徒が電車に閉じ込められたり、駅(ほとんどが無人駅)で途方にくれたりしているのですが、学校には運行状況の連絡はありません。
 やがてツイッターからは「落石警報により運休しています」「再開のめどはたっていません」のことばが五分おきに繰り返されます。

 その間、生徒に何が起こっていたかというと、木曽福島駅から南に進めなくなった普通列車が折り返し運転を始めたのです。これに乗らないと家に帰れなくなるのか、生徒は動揺します。学校に電話が殺到する。
 学校はもしものことを考えて帰宅を促す一斉メールを送信しました。あわせて上松以南の駅で待っている生徒にも帰宅をうながしました。ところが、上松駅で折り返した列車が南木曽まで運行したことが、後からわかりました。

 「運休しています」という言葉を機械的に繰り返すJR東海のメッセージを受けながら、中山間地の2時間に一本しか来ない列車を頼って生活している私たちの「本当に知りたい情報」をどのように考えているのだろうと、とても心配になりました。
 目の前の現象を何十回とツイッターで繰り返しても意味はありません。
 来週は、木曽福島駅に申し入れをするつもりです。
「ツイッターの情報で安全は確保できるのか」