「蘇峡祭全日程が終わる」

 今日は蘇峡祭の三日目でした。音楽部と軽音楽部のライブのあと、「個性披露大会」という名称のクラス発表が行われました。準備期間中、生徒たちが最も力を注いだイベントです。
 私は審査員です。すべてのクラスをみて厳正に得点をつけました。ダンスをするクラス、演劇をするクラス、映像を上映するクラス…それぞれの創意を凝らした発表です。結果的には、ダンスの息がぴったりあって、のびやかに踊っている3年生の2クラスが上位を独占しました。
 とはいえ、2年生のレベルもなかなかなもの。2年B組は、一見乱雑な日常のクラスの光景を映像で映し出し、それが次第にダンスの映像になり、やがてクラス全員がステージ上に登場して華麗に踊るという、凝った演出でした。2年A組もダンスをしっかり合わせて3年生にひけをとらない出来栄えでした。長野県高等学校演劇連盟会長の私としては、大きな拍手を贈りました。
 昨晩、遅くまで「時間外労働」をしていた教員たちは、漫才・ダンスなど多彩な内容を盛り込んだ演劇を披露して、生徒からたくさんの拍手を集めていました。

 閉祭式であいさつをする生徒会執行部の一人ひとりのことばは、充実感にあふれていました。
 あえて、今日は、もうひとつのドラマを付け加えると、なかにはどうしても集団で賑やかに過ごす文化祭が苦手な人もいます。(実は、高校時代の私もそうでした。)私たちは、そのような場合、ゆっくり休めばいいのだと考えています。ところが今回の文化祭では、生徒たちが、それぞれの工夫の中で仲間たちとの時間を大切にしていました。「折り合いをつける」ことを実現していたのです。
 これは、私にとって大きな感動でした。みんなが成長する蘇南高校です。

 梅雨前線が活発ななか、後夜祭の時だけ、雨がピタリとやみ、花火が華麗に打ちあがりました。

 わが「ファミリー」(生徒会のスローガン)のような生徒たちと一緒に、花火を見上げたのでした。
「蘇峡祭全日程が終わる」