「1年生に校長キャリアデザイン講座をひらく」

 今日は、1年生の「産業社会と人間」の授業に呼ばれて、キャリアデザインの考え方について講義をしました。久しぶりの授業で、腕が鳴りました。(気分は「ドラゴン桜2」!)

(1)「目標を早く決めて努力すれば人生に成功する」という進路指導は、都市伝説。
(2)夢破れるとか、就いた仕事が時代の変化で立ち行かなかくなることが、現実。
(3)「大きな夢」(人生のスタンス)をもてれば、そこから枝分かれするような「具体的な夢」を複数もてる。大切なのは「枝分かれする夢」のようなキャリアデザイン。
(4)ひとつの夢がうまくいかなくても別の夢にいけばいい。パラレルキャリアで複数の夢を同時に追いかけてもいい。
(5)「できない」と言いたくなるところを、「どうやったらできるようになるのだろう」と言う。断言ではなくて問いかけにする。これで生き方はかなり変わる。


 ちなみに最後のアドバイスは、フランクル『夜と霧』をかみくだいてのものだということも、説明しました。
 ディスカッションをしようと思っていましたが、桜木弁護士の向こうをはって熱く語りすぎて時間超過。

 お詫びに、1年生全員が書いた「気づいたこと」「もっと聞きたいこと」に対して、今晩のうちに一人一人に対してびっしりの返事を書きました。生徒からもらったことばには、ことばの体温があるうちに返事を出す。これはいつも心がけていることです。
「1年生に校長キャリアデザイン講座をひらく」