「学校で学習をする内容は面白いか」

 今日は、朝9時から信州大学の荒井英治郎先生とオンラインで懇談をしました。荒井先生が実施した「高等学校における今後の学びのあり方についての調査」に本校の全校生徒が協力したことに対して、結果分析のフィードバックをしてくださったのです。
 全体の集計だけではなく、参加校ひとつひとつの役に立つ分析をしてくださる荒井先生の真摯な姿勢に、私は感動します。

 長野県内の17校5417名が回答した、高校生の「批判的思考態度」や「課題価値」を測る大きな調査です。
 例えば、「課題価値」(学習に対する価値の認知)について、実践的利用価値(学習をすることの将来的な有用さ)とか「興味価値」(学習をすることの面白さや楽しさ)などについて高校生に意識調査をしています。

 今日は、蘇南高校の数値を全体平均と比較しながら分析してくださるというので、私は人間ドック(ちょうど今週の火曜日に経験)の結果を聞くためにどきどきしながらドクターの前に座るような気持ちで、荒井先生に向き合いました。

 いくつも分析項目があるのですが、私が「おおっ」と思わず声をあげて喜んだのは、「興味価値」(学校で学習をする内容は面白い、学校の学習は楽しい、学校で学習する内容に興味がある)という調査項目が、一般的には高校1年から2年、3年と進むにつれて値が下がっていくのですが、本校の生徒たちの値は上がっていたからです。
 学校の学習が楽しいということが、学年を重ねるにつれて深まっていくこと。この当たり前のことが現実的にはとても難しいということがしみじみわかっていますから、蘇南高校の生徒たちが抱いている意識のあり方は、私にとって涙が出るほど嬉しいものでした。
 これは蘇南高校の生徒の皆さんの魅力であるとともに、日々、懸命に授業をしている教職員の努力の成果であるとも言えます。

 学ぶことって楽しいよね。この微笑みが学校の一番の土台です。
「学校で学習をする内容は面白いか」