「ピンチをチャンスにかえる」

 今日は、短縮特別日課で対面授業を行いました。
 昨日、2週間にわたる完全オンライン学習について、生徒の皆さんに振り返ってもらいました。
 
 オンラインの日々に入る前に、仕方なくオンラインに耐えるというだけでなく、オンライン学習が自分の力を伸ばすチャンスだと思ってほしいと、私は全校生徒に語りかけていました。そこで掲げた「三つの力」に対して自分がどう向き合ったのかを、生徒たちに記述してもらったのです。

 まず、「学びの自己調整力」についてどんなことを試したか。
 圧倒的に多かったのは、「対面授業だと板書をただ書き写すだけだったけど、メモをたくさんとるように心がけた」という声。タイムマネジメントをはかるために、「タイマーをかけて生活した」という声も多かったです。「わからないところを友人と教え合った」とか「わからないことを今まで以上に自分で調べるようになった」という声も多かった。
 ちなみに「とても調整した」「まあまあ調整した」を合わせると、9割近い人数でした。

 次に「試行錯誤する力(回復力)」のための努力について。
 「電波状況が悪くなっても何とかつながり、授業を受け続けようとした」がとても多かったです。振り返りを見ることで、こうした生徒の努力に私たちは初めて気づけました。
 「演習の時間でカメラをオフにしたときにさぼらないように、机のまわりを片付けて不要物をいっさい近くにおかないようにした」「眠気とたたかって勝った」「見られていないからサボろうとする自分とたたかった」という記述を読みながら、私は心の中で大きな拍手を贈りました。
 ちなみに「とても挑戦した」「まあまあ挑戦した」を合わせると、9割の人数でした。

 最後に、今回の学びがどんな未来の幸せにつながると考えたかという「自己効力感」の問い。
 多かったのは、「社会に出た時にもリモートワークが多くなるだろうから、そのトレーニングをかねていると思って取り組めた」という声。…そうか、君たちは、そこまで考えていたのか!

 「これから一人で考えて行動することが多くなるし、自分で時間を管理して行動することの大切さがよくわかった」という記述もありました。
 厳しい現実をチャンスにかえようとする生徒たちの姿が、見えてきました。
 大したものです。

「ピンチをチャンスにかえる」